鈴木彩艶を元パルマ守護神が語る「セリエA残留の主役になって素晴らしいスタートを」
パルマOBで元フランス代表GKのセバスティアン・フレイ氏が、地元メディア『スポルト・パルマ』のYouTube番組「PARMATALK」に出演し、日本代表GK鈴木彩艶に見解を示した。 かつて2001年から2005年にかけてパルマでプレーし、元日本代表の中田英寿氏の同僚でもあったフレイ氏。そんなフランス人元GKが、今シーズンから自身の古巣でゴールを守る22歳の鈴木について語った。 元パルマの守護神は、地元メディアのYouTube番組でインタビューを受け、「スズキについてどんな印象を受けたか?」と問われると、セリエAに挑戦する日本人初のGKに見解を示した。フレイ氏は、中盤のゲームメイカーであるアドリアン・ベルナベが負傷により不在の中、鈴木が足元の技術でチームに貢献できると太鼓判を押した。 「足元のプレーについては、非常に興味深い選手であるように思う。楽に、素晴らしいロングフィードも操っているように見えた。ビルドアップの際に役立つことは間違いないだろうし、特に現状において、チームに大きく貢献できるはずだ」 しかし日本代表GKは今夏にシント=トロイデンから加わったばかり。フレイ氏は、鈴木のクオリティを認める一方で、GKとしての総合的な評価は、シーズン中盤以降に先送りした。 「まだ彼に関して明確なアイディアを抱けていない。われわれのセリエAにおいて、シーズンを通して彼のパフォーマンスを見てみたいと興味がわくよ。体格には恵まれているし、ボールを追いかけてエリア外まで飛び出しを見せる果敢な青年で、非常に積極的な姿勢だ。ただ、ボール保持の際、ポジショニングが高すぎる時があるかもしれない」 「いまはまだ、彼について判断を下すには材料が少なすぎる。もう少し彼のプレーを見てみたい。シーズン中盤か、終了後には『見てくれ、彼は非常に興味深い青年だ』って言えるかもしれないね。いずれにしても、これまでに見た数少ないプレーから感じたことは、彼には良いクオリティがあるように見える」
■セリエA残留の主役に
ファビオ・ペッキア率いる昇格組のパルマは、セリエA第12節を終えて12ポイントを獲得して13位につけるが、日本代表GKが今後、チームの残留争いにおいて、主役の役割を担うことを期待している。 「いまは心理面で非常に難しい状況だ。パルマは、リーグ戦でセリエA残留を勝ち取らなければならず、決して簡単ではないだろう。セリエA残留という目標達成へ向けて、彼が主役の1人となれることを願っているよ。そうなれば、彼は、イタリア最高峰のリーグにおいて素晴らしいスタートを切ったことになるだろう」