【F1ハンガリーGP】角田裕毅、9位で2連続入賞!ピアストリ初優勝、マクラーレン1-2も混乱!フェルスタッペンとハミルトンが接触
F1第13戦ハンガリーGP(ハンガロリンク)の決勝レースが、気温29度、路面温度44度、湿度48%の晴天の中で行われた。 ●【2024F1第13戦ハンガリーGP】決勝レースのタイム、周回数/タイムスケジュール・全セッションの結果 優勝はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2位はランド・ノリス(マクラーレン)、3位はルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。 F1参戦2年目、35戦目のピアストリが悲願のF1初優勝を達成、今シーズン7人目の勝者となった。トップ4チームで優勝していないのはセルジオ・ペレス(レッドブル)のみだ。 ■マクラーレンの戦略で不穏な空気? マクラーレンは1-2フィニッシュを確保するため、レースをリードしていたピアストリよりノリスを優先したタイヤ交換の戦略を展開した。イギリスチームのマクラーレンがイギリス人のノリスを優先したようにも見えてしまう戦略だ。 しかし、マクラーレンはノリスに対して「朝のミーティングを思い出してほしい」など何度も順位を入れ替えてくれと懇願するが、ノリスは「彼(ピアストリ)に追いつくように伝えて、お願いだから」とペースを落として譲るつもりはないとイライラした口調で言い返す場面もあった。 アクセルを緩めないノリスに対して、マクラーレンは「チャンピオンシップに勝つ方法は一人ではない、チームと一緒なんだ。君はオスカーもチームも必要だ」とチームプレイの重要さを訴え続けた。 ピアストリからは「これを放置すればするほど、事態は悪化する」と厳しい無線も飛んできた。ピアストリにしたら事前の話し合いと違うことになれば、今後チームとノリスをサポートする意欲がなくなってしまうのは歴史が証明している。 トップを走っていたピアストリとしては、チーム戦略に従っただけで、何の罪もない。チーム側の戦略が事態を複雑にしてしまった。 チーム側は「今すぐそうしてくれ」とノリスに懇願する。 68周目、ノリスはホームストレートで明らかにスローダウンし、順位を入れ替えることに応じた。事前のインタビューで応えていたように「嫌なヤツ」にはならなかった。 その後、トップのピアストリのすぐ後ろでDRS圏内にいながら積極的に仕掛ける動きも見せたが、最終ラップでDRS圏内から外れたノリスは追いかけることを諦めた。 マクラーレンとしては1-2フィニッシュ、ピアストリは初優勝と素晴らしい結果となった。しかし、ピアストリは大喜びすることもなく、ノリスはピアストリを祝福するも複雑な表情を見せており、後味の悪い結果となった。 ■スタート直後は3ワイド! レーススタート直後のターン1は、マクラーレン勢とフェルスタッペンの3ワイドで飛び込んでいったが、イン側のピアストリがラインをキープし、接触を避けるようにノリスは外側へ膨らみ、フェルスタッペンはコース外に逃げる形となった。 フェルスタッペンもノリスも自分が前にいたと主張するが、コース外走行をしてノリスの前に出たフェルスタッペンはペナルティーを避けるため順位を入れ替えた。 ■フェルスタッペンとハミルトンが接触! 残り7周となった63周目、ターン1で3番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)のイン側にフェルスタッペンがタイヤをロックさせながら飛び込んだが、すでにターンインしていたハミルトンの右フロントタイヤと接触、左リアタイヤが接触したフェルスタッペンのマシンは浮き上がってしまった。 フェルスタッペンのマシンは運良く走行を続けられたが、57周目で抜いたシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれて5番手に落ちてしまい、そのままフィニッシュとなった。 3位を守ったハミルトンは、これが200回目の表彰台となった。 ■角田裕毅は2戦連続入賞! 角田裕毅(RB)は終盤、ランス・ストロール(アストンマーティン)の追撃をかわし、トップ4チームに続く5チーム目として最上位の結果で、2ポイントを持ち帰った。2戦連続入賞を果たし、夏休み前にレッドブル昇格をアピールした。 HRC Sakuraで製造されているHRC(ホンダ・レーシング)製パワーユニット『ホンダRBPT』勢は、以下の通り。 5位 マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 7位 セルジオ・ペレス(レッドブル) 9位 角田裕毅(RB) 12位 ダニエル・リカルド(RB) ■F1ハンガリーGP暫定結果 1 O.ピアストリ(マクラーレン) 2 L.ノリス(マクラーレン) 3 L.ハミルトン(メルセデス) 4 C.ルクレール(フェラーリ) 5 M.フェルスタッペン(レッドブル) 6 C.サインツ(フェラーリ) 7 S.ペレス(レッドブル) 8 G.ラッセル(メルセデス) 9 角田裕毅(RB) 10 L.ストロール(アストンマーティン) 11 F.アロンソ(アストンマーティン) 12 D.リカルド(RB) 13 N.ヒュルケンベルグ(ハース) 14 A.アルボン(ウィリアムズ) 15 K.マグヌッセン(ハース) 16 V.ボッタス(Kickザウバー) 17 L.サージェント(ウィリアムズ) 18 G.ジョウ(Kickザウバー) 19 E.オコン(アルピーヌ) ー P.ガスリー(アルピーヌ)