王者・鈴木（左）と挑戦者・金原がベルトをかけて激突

　初代RIZINフェザー級王者の斎藤裕（パラエストラ小岩）が9日、自身のYouTubeチャンネルで4月29日（祝・月）東京・有明アリーナで開催される『RIZIN.46』の［RIZINフェザー級（66.0kg）タイトルマッチ］で対戦する王者・鈴木千裕（24＝クロスポイント吉祥寺）と挑戦者・金原正徳（41＝リバーサルジム立川ALPHA）の試合の見どころを語った。 【フォト】鈴木千裕がベラトール王者パンチKO、金原がクレベルを追い込むシーン 　2人の勝負を分けるポイントについて斎藤は、まず鈴木からすると「正面衝突をさせたいでしょうね」と分析。 　理由について「金原選手は経験、実績、技術があって総合力が凄く高い。いろんな選手といろんな舞台で戦ってきているので」と、鈴木がベラトール王者のパトリシオ・ピットブルをKOした時のように、得意なパンチの打ち合いに持ち込みたいはずだと言う。 　一報の金原については「引き出しが多いので戦いながら手段を探るのではないか」としつつ「一回、組みたいはず。一回組めば、身体の強さや対処の仕方が分かる」と組み技への鈴木の対応によって、金原の出すカードが決まってくると分析した。 　また試合展開については「ファーストコンタクトも含めて、序盤が大事。鈴木選手は守りに入って硬くなるタイプではないと思いますが、金原選手のリーチの長さと懐の深さがあるので、そこがどうかなと。1Rの2分とか3分で見えてくるのでは」と試合の序盤で、ある程度の戦局が見えてくると予想した。 　そしてポイントは、鈴木の寝技の対応だと言う。 　斎藤は「ケラモフ戦でもっとそこが見たかったんですけど、その前に終わってしまったんで」と判断材料が少なかったと指摘。 　だが「鈴木選手は振り幅が大きい。満塁ホームランを打つか三回転するくらいの三振をするか、それが魅力。小さくまとまらない分、派手に勝つけど派手に負ける。今回は、どっちかな」と勝つも負けるもわかりやすいとする。 　金原への懸念材料として「年齢的な部分でいうと、モチベーションとかコンディションがどうなのかということ。クレベル戦の水抜きを見て、きつそうだったんで」と体力的な衰えを心配しする。 　41歳の金原と24歳の鈴木は、17歳差だ。斎藤は「自分が平本蓮選手と対戦した時は11歳離れていたけど、若い選手と同じことをするのはしんどい」とベテラン視点からみた違いを振り返った。 最後に斎藤は「完全決着が見たいですね」と期待をかけていたが、はたして本番はどんな結末になるのか楽しみだ。 　なお、斎藤は配信動画の中で、鈴木vs.金原の他にも『RIZIN.46』のその他の試合の見どころを熱く語っているので、お見逃しなく！ ＜両選手データ＞ 鈴木千裕（24=クロスポイント吉祥寺）：身長173cmリーチ177cm、戦績16戦12勝（6KO・1一本）3敗1NC キックとMMAの“二刀流”ファイターで、昨年6月に当時の王者クレベル・コイケに挑戦するも、初回一本負け。（クレベル体重超過によりノーコンテスト扱い）。しかし、7月にベラトール王者パトリシオ・ピットブルに衝撃KOを飾ると、11月には王者ヴガール・ケラモフを初回KOで破り、新王者に輝いた。 金原正徳（41=リバーサルジム立川ALPHA）：身長172cmリーチ174cm、戦績50戦31勝（11KO・11一本）14敗5分 元SRCフェザー級王者で、過去には山本“KID”徳郁、アレックス・カサレスにも勝利したベテラン戦士。一時は戦線を退くも、現在はRIZINフェザー級で芦田崇宏、摩嶋一整、山本空良を撃破。昨年9月にクレベル・コイケに圧勝した。