「眠られぬ株は持つな」相場格言や投資家の名言から学ぶ【暴落時の心得】
3. 相場に過去はない
「あの時に売っていれば」「あの時に買っていれば」と後悔することは誰にでもあるでしょう。しかしそれは後の祭りであり、投資をする上では意味がありません。相場が暴落したときも「もっと早く売っておけばよかった」と悔やんでも過去には戻れません。未来に目を向け、できることを考えましょう。 実践のポイント ・過去を悔やむのではなく、過去を教訓にしてこれからの投資について考え、行動する。 ・過去のデータだけではなく、「今」のトレンドを把握する。
4. 眠られぬ株は持つな
知識不足のまま投資をしたり、不安を抱えながらリスクの高い運用をしていたりすると、暴落時に心身ともに疲弊してしまいます。そうならないためにも、自身のリスク許容度に応じた投資を心がける必要があります。資産を増やすことは大切ですが、それ以上に心身ともに健康であることが何よりも大切です。 実践のポイント ・生活資金、生活防衛費は投資には回さない。 ・リスク許容度は個人の経済状況やライフスタイルによって異なるため、定期的にポートフォリオの見直しをする。 ・短期的な価格変動に振り回されないように、投資や経済の知識をつける。
5. まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ
有名な投資家、ジョージ・ソロスの言葉です。暴落時は損を取り戻そうと必死になるかもしれませんが、下手に動くとさらに傷口が広がってしまいます。暴落しても相場が終わりを迎えた訳ではなく、新たなチャンスは必ず訪れます。何よりも大事なのは投資を辞めずに続けること、そして今後も投資ができるように「生き残る」ことです。 実践のポイント ・投資を辞めない:暴落は、積立や買い増しをするには絶好のチャンスと捉え、暴落が来ても辞めずに投資を継続する。 ・レバレッジ、信用取引に注意をする:どちらも自己資金を超えて取引を行うことを言い、暴落時は想定以上の損失を被る可能性がある。暴落しても耐えられるように、リスク管理をしっかりとする。 ・無理に取り返そうとしない:暴落したあとはしばらく値動きの荒い状態が続くことがあるため、損失を無理に取り返そうとはせず、減らさないことを心がける。
格言や名言を活かして未来に備えよう
未来は誰にも予測できません。しかし「歴史は繰り返す」という言葉があるように、過去の経験から学び、先人たちの知恵を活用することで、暴落などの予期せぬ事態に備えることは可能です。 ぜひ今回ご紹介した5つを含め、様々な格言があります。それらを参考にしながら、暴落時に心掛けるべき心得と実践のポイントを押さえ、日々の投資に役立てていただければ幸いです。 【監修】伊達有希子/ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)
内田優帆(ファイナンシャルプランナー(AFP)/証券外務員一種・二種/ウェルビーイングマネーコーチ™)