百条委員会でパワハラ発言認めた市長に不信任決議案提出へ 福岡・宮若市
職員にパワハラ発言を繰り返したとされる福岡県宮若市の塩川秀敏市長(75)が15日、市議会の百条委員会に出席しました。パワハラ発言は認めたものの、曖昧な答えも目立ちました。議会では塩川市長に対する不信任決議案が提出され採決される見通しです。 【写真で見る】15日に宮若市議会で開かれた百条委員会~塩川市長の言い分~
否定した発言も「女性の意見は大事にしています」
15日、宮若市議会で開かれた百条委員会。証人として出席した塩川秀敏市長に対し質問が行われ、市長は、職員へのパワハラを認めました。「女性は子供を3人産んで一人前」と発言したことは認め、「政策部署に女性はいらない」と発言したことは否定しました。 塩川秀敏市長 「保育所無償化等子育て支援の話をして、男性ばかりでした。そのときにこの子育ての大変さというのは、3人子供を育てないと、本当の大変さはわからんとよということを私は聞いておると」「政策部署に女性はいらないいうことにつきましては、思ってませんで、女性の意見は非常に大事にしています」
大声で叱責は認める
職員に対し大声で叱責したことについても認めました。 塩川秀敏市長 「バンバン!」「こういう感じをして物を言うことがありますので、あると思います」「ハラスメントにあたると思って大声で怒ったということではなくて、結果的に『こうせんか』と言ったことがハラスメントになった」 15日の委員会では市長が「記憶がない」と曖昧に答える場面も少なくありませんでした。 調査特別委員会 神谷喜久雄委員長 「こんな管理職にはなるなよ、とは言われたんですか」 塩川秀敏市長 「言う可能性はあると思います」 調査特別委員会 神谷喜久雄委員長 「証人!証人!可能性ではなくて、言いましたか言いませんでしたか、それか記憶にありますかありませんかという答えを求めているんですから」 塩川秀敏市長 「はっきり覚えていません。記憶にありません。これでいいですか」
傍聴した市民は「勉強が足りない」
傍聴した宮若市民「勉強が足りないかなという感じがしました」 「(職員が)気持ちよく務められるように市長が変わるといいなと思います」
市長は辞職しない意向
一方、塩川市長は改めて辞職しない意向を示しています。 塩川秀敏市長 「こういう風に職員が思っているということは分かりましたので、しっかり答えていく。改めていくということが課題だと思っています」 宮若市議会には16日、塩川市長に対する不信任決議案が提出され採決されることになっています。