【解説】大阪・関西開幕まで500日で各国パビリオンはほぼ手つかず・・・ 協会はタイプXを提案も・・・ どうなる!?万博
開幕まで約500日となった大阪・関西万博。55年ぶりの万博に期待が高まる一方で、会場建設費が当初のおよそ2倍にふくらむなど、様々な課題が浮き彫りになっています。
国際参加者会議「IPM」開催
そんな中、大阪市内で14日から、ある“大規模な会議“が開かれています。それが「国際参加者会議」、通称“IPM”です。パビリオン出展を円滑に進めていくため、参加する約150の国や地域の代表者が一堂に会する初めての会議です。
遅々として進まぬ海外パビリオンの建設
過去の万博でも注目を集めてきた各国のパビリオン。工夫を凝らして建設し、“万博の華“とも呼ばれますが、これが現状の大きな課題となっています。 万博のシンボル「大屋根(リング)」や、大阪府市が出展するパビリオンの建設は進んでいますが、肝心のリングの内側に建設予定の海外パビリオンはほとんど手がつけられていません。 IPMでは建設資材などの輸送や、パビリオンの内装についての相談ブースが設置され、万博への参加に向けて、実務的な準備が進められています。建設の進み具合について、各国の担当者は・・・。
(オランダ担当者) 「オランダのパビリオン建設は円滑に進んでいるとお伝えします。2024年3月に着工して、予定通り開催できると考えています。確かに多くの問題がありますが、みんなで協力すれば解決できるはずです」
(ベルギー担当者) 「パビリオン建築は大きなプロジェクト。挑戦するのが普通です。悲観的にならずに楽観的になって下さい。これが、成功の秘訣ですよ」
エストニアとメキシコが参加辞退
楽観的な反応を見せる国がある一方で、参加を辞退する国が出てきました。 (自見英子・万博担当相) 「エストニア、メキシコからそれぞれの国内事情により参加を辞退したいとの正式な通知がありました」 開幕が1年半後に迫る万博。海外パビリオンの建設は本当に間に合うのでしょうか。
【岡谷藍・内政担当記者の解説】
パビリオンのイメージ図をすでに公表している国もあります。例えば、オランダは水と太陽がモチーフで、水素エネルギーなど再生可能エネルギーの技術を展示する予定です。オーストリアは「音楽の国」ということで、巨大な楽譜をイメージしたデザインです。