根室高校17日から通常授業 カビ清掃終え使用再開
校舎に大量のカビが発生し、校舎の使用を中止している北海道根室高校の松田素寛校長は13日記者会見を行い、17日から通常授業を再開すると発表した。専門業者による清掃、消毒作業などを終え、学校医のお墨付きを得たことで使用することにした。今後は校内に健康相談窓口の設置、校舎内の常時換気、清掃を継続するという。 同校は教室や特別室など生徒用の椅子をパイプ椅子に入れ替えたほか、廊下や階段など共用部分の壁材貼り替え、玄関やホールのカーペット清掃、教室カーテンのクリーニング、除湿機、送風機、空気清浄機のフル活用などで再開の環境が整ったとした。 根室振興局内で会見した松田校長は「生徒および保護者の皆さまにご心配とご不安を与えたことを申し訳なく思う。生徒の健康を第一優先として、今後も学習環境を維持して教育活動を進めていきたい」と述べた。 カビで校舎が使えなかった期間は8月28日から約3週間。冬休みの短縮も考えられるが、松田校長は「学校閉鎖も想定したカリキュラムにしているので、当面冬休みの短縮などは考えていないが、今後日程などを精査しながら検討する」と述べた。椅子の購入費用だけで約1500万円かかるとし、総額でどの程度必要か精査中だという。 同校では夏季休暇中の8月中旬に職員がカビの発生を確認。19~23日まで教職員50人で清掃に当たり、予定通り26日に始業したものの、27日に再度カビが発生。28日~9月2日までの臨時休校を決め、3~6日は隣接する市青少年センターで前期期末試験、9日から同センターで午前授業として対応していた。
釧路新聞