「博多山笠」とスポーツの共通点 強豪ラグビー部監督が語る
博多の伝統行事「博多祇園山笠」(7月1~15日)を前に、東福岡高ラグビー部監督の藤田雄一郎さん(51)が23日、福岡市博多区の市立博多小で講演した。藤田さんは山笠とスポーツの共通点について「一人一人が目標達成のために協力することだ」と語った。 【勢いよく清道駆け抜け】フィナーレ迎えた「追い山笠」 福岡市出身の藤田さんは全国高校ラグビー大会で母校・東福岡高を3度の優勝に導いてきた一方、山笠では西流(にしながれ)・奈良屋町1区で「取締(とりしまり)」の重責を担い、伝統の継承に尽力している。 この日は西流に参加する小中学生対象の勉強会で「自分を成長させるために必要なこと」と題して講演。54人の子どもたちを前に「成功のためには小さな積み重ねと、いい思い込みが大事」と強調し「山笠もスポーツもあいさつや身だしなみが身につく。生活の質を高めよう」と語った。 山笠は地域住民らが700年以上継承してきたが、ホテルやワンルームマンションが次々建設されるなど街が変わる中で担い手が減っている。こうした中、今回の勉強会は次世代を育てようと西流が初めて企画し、今後も開催したいという。 問い合わせは西流(nishinagare2024@gmail.com)へ。【平川昌範】