【中山金杯/現場情報】重ハンデは承知の上! ホウオウビスケッツ参戦の理由とは?
[GⅢ中山金杯=2025年1月5日(日曜)中山競馬場、芝内2000メートル] 中山金杯で取捨が難しいのがホウオウビスケッツ(牡5・奥村武)だ。前走は天皇賞・秋で3着だから実績は断然上。一方で、もともと目標にしていた有馬記念を賞金除外になった経緯もある。東スポ競馬Webの「記者メモ」には、距離延長を見越して2500メートル仕様の調教を施していたことも書かれており、そのあたりがどのように影響するか。 また、何より気になるのが59・5キロというハンデ。ただ、ここを使えば重くなるのは陣営も分かっていたはずで、ポイントは〝それなのに出走を決めた〟という事実だろう。大みそかに行われた最終追い切り後、奥村武調教師はこんな話をしている。 「もちろんハンデのことも頭にありましたが、岩田(康誠)ジョッキーと相談して、中京や中山の2200メートルよりも中山の2000メートルのほうが乗りやすいのではないか…と」 ここで言う「中京や中山の2200メートル」というのは1月19日の日経新春杯であり、1月26日のアメリカJCC。日経新春杯はハンデ戦だが、アメリカJCCは別定で、GⅢしか勝っていないホウオウビスケッツが59キロ以上を背負うことはないから、そちらに回る手もあった。なのに中山金杯を選んだのは、この舞台の2000メートルが最適だと判断したからに違いない。そう考えると勝負度合いは決して低くはなさそうだ。
東スポ競馬編集部