巨人育成フルプが来日1か月で覚えた日本語「生ください」 NPB初のチェコ選手、侍J戦の覚悟「結果次第で…」
ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ
野球の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」が9日から名古屋市のバンテリンドームで行われる。8日は日本代表「侍ジャパン」とチェコ代表が会場でそれぞれ練習。9月に巨人と育成契約を結び、チェコ国籍で初のNPB選手となったマレク・フルプ外野手は「自分の結果次第で多くのチェコ選手にNPBでプレーする機会ができる」と、パイオニアとしての覚悟を語った。 【画像】大物が勢ぞろい…侍ジャパンの豪華決起集会の写真 シート打撃では逆方向へ鋭い長打を放ち、身長193センチ、体重99キロの巨体を感じさせない快足も披露したフルプ。「チームメートも自分もコンディションは上々。明日の試合に向けて、もっと良いパフォーマンスができたら」と汗を拭った。対戦を楽しみにしている選手としては、巨人の同僚である戸郷翔征投手の名を挙げ、「この機会にバッターボックスで球を見てみたい」と目を輝かせた。 来日して1か月、練習やフェニックスリーグでの試合出場を続けてきた。一番の驚きは「自分は外国人で日本人にはあまりなじみがないと思っていたが、チームメートが親切に近づいて積極的に声をかけてくれたこと」。練習を見に来たファンから声をかけてもらえるのも「チェコとは違う」という。練習内容では、日本のほうが打撃に力を入れており、チーム間での声の掛け合いやコミュニケーションが多いのも特徴だと感じている。 日本語は勉強中。「チェコ人です」「ありがとうございます」「おつかれ」「おねがいします」といった挨拶に加え、「生、生ください!」とビールを注文する際の掛け声も披露し、報道陣の笑いを誘った。もちろん、早期の支配下登録を目指すが「この2試合の数打席で判断されることはないと思う。しかし、結果を出せば自分が満足できるし、自信になる」と静かに闘志を燃やす。 チェコ初のNPB選手として大きな期待を背負う。「そんなに緊張はないが、自分の結果次第で多くのチェコ選手にNPBでプレーする機会ができる。自分が活躍することで日本の球団も『こういう選手がいるんだ』とチェコの選手を積極的に獲ろうと考えてくれると思うので頑張りたい」。昨春のワールド・ベースボール・クラシックで佐々木朗希投手(ロッテ)から二塁打を放って注目を集めたスラッガー。道を切り拓く覚悟はできている。
THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku