【鬼木達監督退任直後の試合で、川崎の選手が涙を流したワケ(2)】橘田健人が「いまの自分がいるのも、オニさんのおかげ」とこらえた涙……「……本当に勝ちたかった」
不意に言葉が途切れた。ガンバ大阪と1-1で引き分けた、18日のJ1リーグ第34節を終えた直後。ホームのUvanceとどろきスタジアム内の取材エリアで、川崎フロンターレの橘田健人は目を潤ませ、脳裏を駆け巡る感情を整理した。 ■【画像】試合前に観客席に巨大メッセージ! 川崎サポーターが今季限りで退任の鬼木達監督に掲げた「横断幕&7枚の写真を組み合わせたデザイン」■ 2日前の16日に、鬼木達監督の退任が発表された。川崎に関わる誰もがショックを受けてから、ガンバ戦は初めて迎える試合だったが――こう問われた橘田は「そうですね」と切り出してから、時間にして数秒、沈黙した。 「……本当に勝ちたかったですし、だからこそ残りの試合はすべて勝ちたい」 沈黙の間に涙をこらえているように見えた、という問いを橘田は否定しなかった。 「自分がプロに入ったときから、いろいろなことを常に指導していただきました。いまの自分がいるのも、オニさんのおかげだと思っているので」 桐蔭横浜大から川崎に加入した2021シーズン。前年にリーグ戦と天皇杯の二冠を獲得した最強の陣容から、オフに守田英正が、夏場には三笘薫と田中碧がヨーロッパへ旅立ったなかで、夏場以降の後半戦から主力としてフル稼働した。
■「本当に感謝の思いしかありません」
鬼木監督の指導を受けた4年間で、もっとも印象に残っているやり取りは――こう問われた橘田は、再び数秒感の沈黙をへた後にこんな言葉を紡いでいる。 「……自分が入ったときから練習でも、試合中でも、ミーティングでも、常に高い要求をしてくれた。ときには『他の選手だったら出さないような指示も出している』とも言っていただいた。自分のことを常に思ってくれって、本当に細かいところまで指導してくださったこの4年間には、本当に感謝の思いしかありません」 指揮官が寄せる大きな期待の表れだったのだろう。プロ3年目を迎えた昨シーズンに、橘田はキャプテンに指名された。しかし、後半戦こそ盛り返したものの、プレー時間は2022シーズンの2742分から1888分へと大きく減らした。 今シーズンの開幕を前にして、新キャプテンにMF脇坂泰斗が就任している。交代にいたるまでの鬼木監督とのやり取りを、橘田はこう明かす。 「プレーに専念してほしい、といった話をしていただきましたし、自分からもそういう話をしました。そういう(自分への)配慮をしてくれたと思っています」 迎えた今シーズン。アンカーやダブルボランチの一角に加えて、左右のサイドバックとしても橘田はフル回転してきた。ガンバ戦でも山本悠樹とのボランチで先発し、アタッカー4人が同じ投入された67分からは右サイドバックに回っている。 自分にできる精いっぱいのプレーをしてきた。ただ、チームが2シーズンぶりの国内三大タイトルでの無冠が決まった非情な現実が目の前にある。
【関連記事】
- ■(この記事の続きを読む)【鬼木達監督退任直後の試合で、川崎の選手が涙を流したワケ(1)】小林悠が明かした「オニさんの発表があって、練習から自分のなかで力が入らない」の気持ち……引き上げ時に頬を伝った涙
- ■「奥さん美人すぎる」「めちゃくちゃ可愛い」J1川崎MF橘田健人の祝福に駆け付けた「美人妻」にファンざわめく!「奥様めっちゃキレイなお方ですね…!」と注目集まる【人気記事】
- ■「身長差がいい感じ」川口春奈と三笘薫の「肩くっつけショット」が大反響!「え!かわいい!かっこいい!最高」「この絵最強過ぎる」とファン興奮【人気記事】
- ■「奥さん美人すぎる」J2清水DF高橋祐治の「元AKB48メンバー妻」がスタジアム来場で大反響!「Jリーガの奥さん綺麗過ぎてビビるシリーズ」などファン驚き
- ■「ほんまに綺麗すぎる…」「無双の美しさ」アーセナルMFの世界的美人妻の「ユニフォームワンピ姿」が話題に! 「勝利の女神」と称えられた衝撃的投稿