ここにきて“辞めジャニ”がテレビを席巻し始めていた…テレビ出演から感じ取れる「業界の忖度」
旧ジャニ退所以降、約5年間も出演ナシ
山下智久と錦戸亮、約5年ぶりに民放連ドラに返り咲き――。 このトピックは、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP./STARTO ENTERTAINMENT)を取り巻く環境が、著しく変化している過渡期であることを象徴しています。“辞めジャニ”勢にとって、新時代の幕開けとなる予感をひしひしと感じさせる出来事ではないでしょうか。 【写真】今後「旧ジャニーズタレント」が恋愛ドラマに出演するのは厳しくなる? かつては旧ジャニのアイドルグループ・NEWSに所属しており、2020年10月に事務所を退所して独立していた山下智久さん。旧ジャニ所属時代は『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ(2008年~/フジテレビ系)をはじめ、10本以上も民放の連ドラ主演を務めていたトップ俳優です。 しかし事務所退所以降、NHKで『正直不動産』シリーズ(2022年~)に主演していたものの、民放各局の連ドラにキャスティングされることはありませんでした。 そんな山下さんが4月24日スタートの『ブルーモーメント』(フジテレビ系)にて、約5年ぶりに民放の連ドラ主演を果たすのです。 そして旧ジャニのアイドルグループ・NEWSと関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)に所属しており、2019年9月に事務所を退所して独立していた錦戸亮さん。旧ジャニ所属時代は『ごめんね青春! 』(2014年/TBS系)や『トレース~科捜研の男~』(2019年/フジテレビ系)など、民放連ドラで何作も主演していました。 しかし事務所退所以降、Netflixオリジナルの配信ドラマ『離婚しようよ』(2023年)へは出演したものの、民放各局からお呼びがかからない状況が何年も続いていたのです。 そんな錦戸さんですが、今年1月期のヒット作『不適切にもほどがある! 』(TBS系)へのゲスト出演で民放ドラマ復帰。さらには4月11日スタートの『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)にて、2番手キャストの準主役に抜擢されているのです。 また、7月期ドラマでは昨年10月に事務所から独立した嵐・二宮和也さんが、TBS系「日曜劇場」枠で放送される『ブラックペアン』のシーズン2に主演することが決定済。 そこで今回は、年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、“辞めジャニ”勢の民放連ドラ出演ラッシュとなっていることが何を意味するのか、考察していきます。