【速報 ジロ・デ・イタリア2024】クイーンステージでポガチャル区間4勝目、総合タイム差は6分41秒/第15ステージ
走行距離は今大会最長の222km、獲得標高も今大会最多の5400m、クイーンステージにふさわしく難易度は五つ星。パレードランのあと0km地点で一度停止しオフィシャルスタートが切られた。ローレンス・ピシー、ルイス・アスキー(ともにグルパマ・FDJ)、ダヴィデ・バイス(ポルティ・コメタ)、ハリソン・ウッド(コフィディス)、カレブ・ユアン(ジェイコ・アルウラー)などがファーストアタック、集団からは続々と選手が飛び出している。12人の先頭グループ、逃げに乗り損ねたマリア・アッズーラ着用のシモン・ゲシュケ(コフィディス)を含む10人の追走グループが形成されメイン集団はすぐに3分程度のタイム差を与えた。 【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第15ステージ|Cycle*2024 3級山岳はピシーが、2級山岳はクリスティアン・スカローニ(アスタナカザクスタン)が先頭通過。下りで先頭グループに追いつき全体で60人程度が先行する形となった。メイン集団はUAEチームエミレーツの牽引で4分後方に位置する。トビアス・バイヤー(アルペシン・ドゥクーニンク)ら6人が抜け出し再び先頭グループを形成、ダヴィデ・バッレリーニ(アスタナカザクスタン)が先頭で中間スプリントポイントを通過、カーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)も逃げてポイント獲得を目指したものの8番通過で1ポイントのみの獲得となった。
先頭4人で上り始めたモルティローロはスカローニとジュリオ・ペリツァーリ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)以外は遅れ、メイン集団とのタイム差は5分まで開いている。山頂はスカローニが先頭通過、下りで遅れていたメンバーが戻り再び20人近いグループとなった。1級山岳パッソ・ディ・フォスカーニョにある中間スプリントポイントはアッティラ・ヴァルテル(ヴィスマ・リースアバイク)、インテルジロはダヴィデ・ピガンゾーリ(ポルティ・コメタ)が先頭通過。残り距離22.3kmでゲオルグ・シュタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタック、後続を引き離し独走態勢へ。 ヴァルテルが飛び出し、マイケル・ストーラー(チューダープロサイクリングチーム)とナイロ・キンタナ(モビスター)も続き30秒先行するシュタインハウザーを追いかける。残り距離13.9kmでラファウ・マイカの牽引から飛び出したタデイ・ポガチャル(ともにUAEチームエミレーツ)が加速、総合上位陣を一気に突き放す。ダニエル・マルティネス(ボーラ・ハンスグローエ)がついていこうとしたものの、200m追いかけたところでマイペース走法に切り替えた。 ポガチャルは淡々とペダルを踏み続け3分2秒先行していたシュタインハウザーを4.9kmの走行で追い抜き、残る1人のキンタナを山頂手前1.9kmで抜き去った。まだまだペダルは軽く最大勾配19%の難所もこなし、キンタナに対し29秒のタイム差で独走フィニッシュ。マリア・ローザ着用は14日目、区間4勝目で厳しいタッポーネを完全制圧。山岳賞では2位のゲシュケに94ポイントの差をつけ、総合2位のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)に対し6分41秒とタイム差をさらにひろげた。 「今日は僕のキャリアの中でも最高の1日、いいルートといい上り、とてもいいステージでチームの働きも素晴らしかった。イタリアで最も好きな場所のひとつであるリヴィーニョでクイーンステージを勝ててとても嬉しい」ポガチャル、ステージ勝利後インタビュー
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