三菱UFJ・ホンダも安い…!またもや日本株に降臨したバフェットが「次に狙う銘柄」を大胆予想!プロが発見した「神のセオリー」、その全貌を公開する!
また「バフェット」がやってきた!
日本株市場は回復基調が続いているが、その動きを象徴するかのようなニュースが、日本株市場に飛び込んできた。 【一覧】神が降臨…!バフェットで期待大の「全25銘柄」はこちら! かの著名投資ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが、円建て社債を7本発行し、19億ドル(約2800億円)を調達したのだ。 この金額は、同社が2019年に初の円建て債を発行して以来の大きさで、当時はその後の2020年に5大商社株を大量保有して大騒ぎとなったことは記憶に新しい。 今回の資金調達についても、米証券取引委員会に提出した書類の中で、企業への投資目的に使用すると説明している。この報道が、日本株にポジティブな印象を与えて市場全体を底上げさせた側面もあるだろう。 それを受けた市場の注目は、もちろん「彼が商社の次に狙うのはどの銘柄か」ということだ。
記憶に新しい「5大商社」への巨額投資
単純に商社を買い増しする可能性もあるが、現在の5大商社株は、実績のPBR基準で住友商事以外の銘柄は1倍を上回った状態にある。 ウォーレン・バフェット氏は、自他ともに認める「バリュー投資家」であり、割安な銘柄が数多く放置されている日本株市場で、住友商事を除いてこれらの銘柄にさらなる資金を投じるインセンティブがあるとは考えにくい。実際に、彼らが商社株に投資を始めた2020年8月末時点では、これらの銘柄のうち伊藤忠商事以外は1倍を大きく下回った状態にあった。 図:5大商社の2020年8月末時点と現在のPBRの比較 今回も、割安で放置されている大型株へと積極的に資金を投じてくる可能性は高いと考えられるだろう。 無論、彼らが具体的にどんな銘柄へと投資してくるかは、文字通り「彼らのみぞ知る」ところである。
バフェットの狙いは「割安×成長性」
同社のこれまでの投資実績は、ハイテクや資源、金融、食料品など幅広い分野にわたっており、次なる一手を正確に予測することは難しいだろう。実際に、彼らのポートフォリオを見てみると、世界の錚々たる優良大企業の中で、日本の大手商社が投資対象に挙がっていたのがやや異様にも映る。 商社株自体がここ数年で上昇したこともあるが、ポートフォリオ全体に対する5大商社のウエイトは合計で7%超にもなり、同社の商社株への期待感の高さが理解できると同時に、特に目立った規則性はないようにも思われる。 図:バークシャー・ハサウェイの保有銘柄一覧(ポートフォリオの比率順) ただし、商社株については、投資を決断した当時の状況を考えると、ただ単に割安であったというのが理由ではなさそうだ。 周知のように、2020年は年始からコロナ・ショックを経験し、世界的に株式市場が大きな混乱に陥った局面であった。その後大規模な金融緩和などですぐに持ち直したものの、世界景気は極めて不安定な状況にあり、正確に期先を見通すのは難しい状況にあったことは間違いない。 しかし、おそらくバフェット氏はその状況を逆に好機ととらえ、商社株に資金を投じた可能性がある。 彼らが最初に円債を発行したのは2019年、つまりコロナ禍前であり、その時点で商社を買うつもりで資金を調達したのかは不明だが、何にしても世界中の資源や商品を扱う総合商社はいわゆる「景気敏感銘柄」の最たるものであり、コロナ・ショックによって安値で放置されていたことは言うまでもない。 もしそもそも買う予定があって資金を待機させていたのならば、混乱状態さえ過ぎ去ればある程度のディスカウント価格で購入できることになるため、そのタイミングで買う決断をしたのだろう。 そして、そのコロナ禍の真っただ中にあった2020年8月時点でも、5大商社株は丸紅を除いて今期こそ減益が想定されていたものの、翌期からはV字回復の増益に転じるとの予想が大勢を占めていたことも分かっている。 つまり、単に売られて割安で放置されていただけではなく、中長期的な業績の回復と成長が見込まれていたのだ。 図:2020年8月末時点の5大商社の純利益予想 その後、彼ら自身のアナウンスメント効果もあって商社株は急激な上昇を見せ、その後も予想を上回る増益が続き、少なくとも現時点ではこの投資はさすがの大成功であった、と結論付けていいだろう。
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