破壊された勝手口のドア。 鍵付近のガラスには大きな穴が開き、無数のひびが入っているのがわかります。 これは1日未明に埼玉・所沢市で起きた強盗事件の現場映像です。 男らは破壊した勝手口から住宅に押し入り、犯行に及んだとみられます。 複数の男が住宅に押し入ったのは1日午前2時ごろ。 この家に住む高齢の夫婦を粘着テープで縛ったうえ、男性の腕を刃物で切り付け、現金約8万円を奪って逃走しました。 現場となった住宅近くにある畑の中には、犯行に使われたとみられる包丁が落ちていました。 1日朝、包丁を見つけたという畑の利用者は「（午前）6時50分ごろかな。朝来たら包丁があるから、私の包丁じゃないし、事件と関係があるかと思って（警察に）話した」と話します。 警察は押収した包丁を入念に調べていました。 犯行後、現場近くで男1人が見つかり、強盗致傷の現行犯で逮捕されました。 警察はさらに2人の身柄を確保。 事件の関与をほのめかす供述をしている一方、今も1人が逃走しています。 少なくとも4人が関与しているとみられる今回の事件。 9月30日は、東京・国分寺市の住宅で、1人暮らしの60代の女性がハンマーで殴られる事件が発生。 現場付近の防犯カメラには女性の叫び声が記録されていました。 さらに、現場周辺を捉えた防犯カメラ映像に映っていたのは、犯行に使われたとみられる車。 そして1日、この事件で使われたとみられるもう1台の車が、1日未明に高齢夫婦が襲われた埼玉・所沢市のコンビニ駐車場で見つかったのです。 2つの事件の関連について、専門家は、闇バイトで実行役を集めた同一グループによる犯行の可能性が高いと指摘します。 元埼玉県警捜査一課・佐々木成三氏: この犯行形態がかなり手荒で、家人が寝ているところを暴行して金品を聞き出す。こういった手口からすると、同一グループの犯行手口だなと。この車を使って、連続して強盗事件を行っている可能性は十分考えられます。