島田麻央、史上初の全日本ジュニア4連覇でも「自分が満足する演技をできなかった悔しさのほうが大きい」フィギュアスケート
◇17日 フィギュアスケート 全日本ジュニア選手権 最終日(ひろしんビッグウェーブ) 女子は世界ジュニア選手権とジュニア・グランプリ(GP)ファイナル2連覇中の島田麻央(16)=木下グループ=が合計201・32点で優勝し、史上初の大会4連覇を達成した。ショートプログラム(SP)1位で臨んだフリーも1位の128.63点をマークした。 偉業を成し遂げた島田の顔は引き締まったままだった。「結果というよりは、自分が満足する演技をすることが目標ではあった。それができなかった悔しさのほうが大きい」。2本目の4回転トーループ以外のミスが悔しさをかきたてた。 午前の公式練習でジャンプの転倒やミスが目立った。ただ、思わぬ不調にぶつかっても引きずらないすべを心得ており、「(公式練習の後に)少し寝て、朝の練習は前の日と思って切り替えた」と明かす。 最終滑走で迎えた演技は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をきれいに着氷し、GOE(出来栄え点)で1・60の加点を獲得。3本のジャンプでGOEの減点を受けても3本のスピンを最高のレベル4としてライバルを振り切った。 12月最大の大一番は自らが記録したフリーの今季世界最高記録を更新した坂本花織(シスメックス)が出場する全日本選手権。「私は1回だけその点数(150点台)が出せた。それがまぐれではないと証明するために150点台をもう1度出していきたい」。全日本ジュニア4連覇という肩書をひっさげて、”お姉さん”たちの壁に再び挑戦する。
中日スポーツ