資料持ち出した教諭を戒告、校長を減給の懲戒処分 札幌・あいの里東中個人情報SNS流出問題
札幌市内の中学校で生徒の個人情報がSNS上に流出していた問題で、不適切な情報の管理で不安を与えたなどとして、札幌市教育委員会は2024年7月8日、資料を不適切に持ち出した女性教諭と校長を懲戒処分にしたと発表しました。 この問題は、札幌市北区のあいの里東中学校で4月、20代の女性教諭が、中学1年の生徒らの家庭状況や性格などが書かれた資料を体育館に置き忘れ、一時行方がわからなくなりました。 資料は8日後に回収されましたが、一部の生徒が内容をスマートフォンで撮影し、6月に入り、旧ツイッターの「X」で、資料の一部が流出したことが分かりました。 札幌市教育委員会は女性教諭について、管理職の許可なく資料を持ち出したことや、資料の行方がわからなくなったことを報告しなかったなどとして、「戒告」の懲戒処分としました。 また50代の校長は、情報管理体制を十分に整えていなかったことや、資料に一部不適切な表現が含まれていたにもかかわらず、是正せず生徒や保護者に不安感を与えたなどとして「減給1月」の懲戒処分としました。 流出した画像はネット上に複数転載されていて、市教委が削除を依頼していますが、一部はいまも削除されていないということです。