メルセデスのEV専用ブランド「EQ」の末っ子EQAがマイナーチェンジ バッテリー容量をアップさせ、航続距離を拡大
エクステリアのデザインもリフレッシュ
メルセデス・ベンツのEQシリーズのなかで最もコンパクトな「EQA」は、CセグメントSUVの「GLA」ベースに電気自動車=バッテリーEV(BEV)へと仕立てられている。 【写真10枚】メルセデス・ベンツのEV専用ブランドである「EQ」のエントリー・モデル、「EQA」がマイナーチェンジ。新しいフロント・マスクを得たエクステリアなど詳細画像をチェック ◆モデル初のマイナーチェンジ 今回2021年に導入されて以来初のマイナーチェンジを実施。写真からも分かるようにフロント・マスクを中心に、エクステリアが刷新された。 ◆よりスタイリッシュで先進的に 新デザインのフロント・グリルは浮かび上がるような立体的なスター・パターンになり、スタイリッシュで先進性なムードを放っている。新しくなったフロント・バンパーとともに力強さとシンプルさを兼ね備えたフロント・ビューを構築している。またリア・コンビランプは内側のデザインが新しくなった。 足元では、「AMGラインパッケージ」装着車のホイールアーチがブラックからボディ同色に変更。都会的でスマートな雰囲気へと刷新された。ボディ・カラーに新色の「ハイテックシルバー」と「スペクトラルブルー」、「パタゴニアレッド」が加わり、明るい色合いも含めて選択肢が拡大している。 ◆新世代のステアリング・ホイールを採用 インテリアもすっきりとしたデザインに変わった。新世代のステアリング・ホイールが採用され、センターディスプレイやメーターパネルに備わる各種表示や機能の操作のほか、運転支援装置の「ドライビングアシスタンスパッケージ」の設定も手元で操作できる。 夜間走行時に無数のスリーポインテッドスターを助手席前のインテリア・トリムに浮かび上がらせる「スターパターンインテリアトリム(バックライト付)」を新たに用意したほか、センターコンソールに配置されていたタッチパッドを廃止することで運転席まわりのデザインをスッキリとさせた。 ◆機能性もアップ 機能面では、ステアリングのリムに静電容量式センサーを加えることで、アクティブ・クルーズコントロールとレーンキープ・アシストを備えた「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」のハンズオフ検知機能が向上。これまで以上に高速走行時のドライバーの負担を軽減してくれる。 また、「AMGレザーエクスクルーシブ・パッケージ」にステアリング・ヒーターが追加されたことで、冬場のドライブをより快適に楽しめるようになったのも朗報だ。ほかにも、オプション設定の「アドバンスド・パッケージ」に新たに「Burmester(ブルメスター)サラウンドサウンド・システム」が追加され、12スピーカー+合計出力710Wのオーディオ・システムによる高音質を享受できるようになった。 ◆モーターの出力は変わらず さらに、改良前の「EQA250」から「EQA250+」にグレード名が変わったのもトピック。最高出力190ps(140kW)と最大トルク385Nmのフロント・モーターで前輪を駆動することに変わりはないが、バッテリーの容量が従来の66.5kWhから70.5kWhへと変更。これにより一充電あたりの走行距離(WLTC)が555km(日本での発売時は422km)から591kmに伸びている。 なお、充電は6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。給電機能も「V2H」(ヴィークル・トゥ・ホーム)、「V2L」(ヴィークル・トゥ・・ロード)の両方に対応し、前者はクルマから家への給電、後者はクルマから家電などへの給電が可能になる。 価格は771万円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部