鉄壁の“BBC”、ユーヴェ復権を期待「モッタは重要な知識を与えてくれる」「時間はかかるだろう」
かつてユヴェントスの堅守を支えたレオナルド・ボヌッチ氏、アンドレア・バルザーリ氏、ジョルジョ・キエッリーニ氏が、古巣の覇権奪回などや自身のセカンドキャリアなどについて語った。12日、イタリアメディア『スカイスポーツ』が伝えた。 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が主催するスポーツ・イベント、トレントフェスティバルに、2010年代の“ビアンコネロ”の堅守を支えた“BBC”トリオが集結。2019-20シーズン以来のスクデット奪還に向けて、今季からチアゴ・モッタ監督が就任した古巣についてコメントを寄せた。 ボヌッチ氏は「(自分たちの時代と今日のユヴェントスは)違うサッカーをしている。モッタは重要な知識をチームに与えてくれる。そして、チームは正しい選手を必要としている。俺たちの時のスタイルは素晴らしいものだったからこそ、俺たちは勝利し、伝説のカルテット(BBC+ジャンルイジ・ブッフォン)となることができた。もちろん、キエッリーニが今日のサッカーでプレーするためには、もうちょっとテクニックを磨くべきだけどね」と、ジョークを交えて現在のチームが発展途上であると評価した。 キエッリーニ氏はボヌッチ氏に対し「今日でも(プレーを)楽しめたと思うよ」と返し、「(セルビア代表FWドゥシャン・)ヴラホヴィッチは“BBC”を苦しめる?」との質問にも回答。「フィオレンティーナ時代に彼はそれをやってのけた。彼は素晴らしいストライカーだ」と、現エースを高く評価した。 バルザーリ氏も「ユヴェントスはトロフィーを獲得するためにスタートを切ったが、多くのことが変化したプロセスが進行中だ。時間はかかるだろう。新しいコースは始まったばかりだ」と、インテルやナポリとの優勝争いは困難な道のりになると予想した。 トリオ在籍時は、8度のセリエA優勝、4度のコッパ・イタリア優勝、2度のチャンピオンズリーグ準優勝などカルチョを席巻。そんな3人のセカンドキャリアに関する話題となると、ボヌッチ氏は指導者ライセンスの取得に向けて具体的な行動を起こしていることを明かした。 バルザーリ氏「私はまだ決めかねているが、レオナルドは偉大な指導者になるだろうね」 ボヌッチ氏「今のアイデアはコーチになることだ。月曜日にはUEFA(欧州サッカー連盟)のBライセンス試験があるんだ。向こう(指導者の立場)に行けば、また違った視点があるはずだ。自分のキャリアの新しい部分を生きるために、もう一度燃え上がらなければならない。目標はそこにあるけど、まだクエスチョンマークはある」 また対談の場には、BBCを最後尾から支えた守護神ブッフォン氏もリモートで参加した。現在イタリア代表のチームコーディネーターを務める同氏は、2大会連続でFIFAワールドカップ予選敗退している“アッズーリ”が2026年大会に出場できる可能性について問われると、「大数の法則により、もう少しチャンスはあるね(笑)チーム数も増えるし、私見では出場を逃すことはないと思うが…この拡大路線がイタリアに競争力をつけさせてくれるかどうかは心配している。私たちは行けるところまで行きたい」と、本大会出場に関しては楽観的な姿勢を示した。
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