渋谷ロフト、プラントベース専門カフェが閉店。何があった?
11月26日で、西武渋谷店ロフト館の2階に入居するプラントベース(植物性食品)専門カフェ・2foodsが閉店する。 【全画像をみる】渋谷ロフト、プラントベース専門カフェが閉店。何があった?
「インバウンド需要も閉店」の“謎”
2foodsは、食品大手カゴメとも業務提携するTWOが運営する2021年4月に誕生したブランドだ。日本では数少ないプラントベースに特化したブランドとして、カフェ運営をはじめ、完全植物性の卵やチーズ、エナジードリンク、タブレッドなど多岐にわたる商品を開発してきた。 2foods渋谷店はブランドの立ち上げと同時にオープンした旗艦店。2021年当時は、日本でも代替肉(植物肉)がブーム化していた頃だった。その後、世界的にプラントベースフード市場の失速が指摘される時期もあったが、長期的に見れば拡大基調にある市場だと捉えられている。 2023年秋にTWOの東義和代表にインタビューした際には「インバウンド需要の回復にともない、売り上げにも影響が出てきている」と語っていた。 2024年は、コロナ禍から復調してきた2023年と比較してもさらにインバウンド需要が高まっている。そういった中で、なぜ渋谷という象徴的な好立地にある店舗が閉店することになったのか。 TWOの広報はBusiness Insider Japanの取材に対して、 「渋谷店において不動産契約上の今後の見通しが立ちにくい状況になり閉店となりました」 と説明する。 渋谷店が入居する西武渋谷店ロフト館を保有するのはそごう・西武だ。そごう・西武は2023年にセブン&アイ・ホールディングスからアメリカのPEファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却されたことが記憶に新しい。 なお、残る旗艦店である2foods銀座店が入居する銀座ベルビア館を管理しているのは三井不動産グループだ。 TWOの広報は 「銀座ロフト店につきましては順調に運営しておりますので、直近で銀座店が閉店するというような懸念は現状問題ないかと思います」 と答えた。
三ツ村 崇志