Google翻訳に110の言語が追加される。これで対応言語はなんと約250に
Google翻訳は、旅行中やほかの言語を話す人とコミュニケーションを取る際に役立ちますが、新しいアップデートにより、さらに約6億1400万人とつながることができるようになりました。
サポートされる言語数、なんと約250!
Googleは、PaLM 2というAI大規模言語モデル(LLM)を使用して、翻訳ツールに110の新しい言語を追加しました。これにより、サポートされる言語の総数は約250に。 これは、2022年に追加されたアメリカの先住民の言語やアフリカや中央アジアで話される言語を含む24の言語に続くものです。 最近追加された言語の多くは、小さなコミュニティでのみ話されているか、またはネイティブスピーカーがいないため、おそらく聞いたことがないもの。 広東語は、このアップデートで追加された中でもっとも認知度の高い言語かもしれません。広東語は主に中国南東部、香港、マカオ、そして世界中のコミュニティで話されています。 Googleによると、広東語と既に利用可能だった中国語の標準語(普通話と言われる)との重なりが、大規模言語モデル(LLM)の訓練を難しくしていたとのこと。 パキスタンでもっとも話されている言語であるパンジャーブ語(シャームキー)も、今回利用可能になりました。 新たにサポートされる言語の4分の1はアフリカの言語であり、ジブチ、エリトリア、エチオピアで話されるアファル語や、北アフリカ全域で使われるベルベル語であるタマジグトなどを含むもの。 加えて、ンコ、フォン、キコンゴ、ルオ、ガ、スワティ、ヴェンダ、ウォロフも含まれます。
消滅の危機にあった言語まで搭載
また、Google翻訳を使用して、アイリッシュ海にあるマン島のケルト語であるマン島語でコミュニケーションを取ることもできるようになりました。 マン島語の最後のネイティブスピーカーは1974年に亡くなり、ほぼ絶滅状態に陥りましたが、復興努力のおかげで、現在では数十人の第一言語話者と、第二言語として話す数千人がいます。 今回のアップデートにはさらに、ポルトガル、トンガ、チベット、タヒチ、ヴェネト、シチリア、フィジー、ジャマイカのパトワ語も。 Googleの翻訳アプリはApp StoreおよびGoogle Playストアで入手可能。テキストを貼り付けて翻訳するだけでなく、写真に表示されるテキストも翻訳できます。 また、音声入力や手書き文字の翻訳も可能です。 Source: Google(1, 2, 3, 4)
ライフハッカー・ジャパン編集部