大分市で県産イチゴの旬入り宣言式 ベリーツ1箱の最高値27万円、昨年を4万円上回る クリスマス需要期「品質は良好」
大分県産イチゴの旬入り宣言式が3日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。生産者団体によると、夏から続く暑さで生育がやや遅いものの、甘さと酸味、色づきは良いという。クリスマスの需要期を迎え、PRした。 県いちご販売強化対策協議会の樋口勝典会長(43)=佐伯市蒲江葛原浦=は「本格的な冬の到来とともに、品質は良好になっている。精魂を込めて育てた。消費者に笑顔を届けたい」とあいさつ。市場関係者に旬入り宣言書を手渡した。 この日は県内各地から県オリジナル品種のベリーツ、さがほのかなど約450キロが集まった。競りではベリーツ1箱(12粒入り)の最高値が27万円で、昨年を4万円上回った。イチゴ1キロ当たりの平均価格は3250円だった。 JA全農おおいたによると、県内のイチゴ生産者は178人(37・9ヘクタール)で、今季の出荷は昨シーズンより111トン多い1305トンを見込む。県内や京都などの市場に送られるという。