「第2ボタンさえ外したことがなかったのに」グラビアを断り続けた熊谷真実 63歳で30年ぶりにビキニに挑戦した訳
── なかなかストイックですね。 熊谷さん:もう2度とやりたくないです(笑)。でも、頑張った甲斐があって、見た目がすごく変わりましたね。腹筋が割れて、お尻も以前の位置よりもキュっと高い位置に上がったんです。 もともと昔から、「ちょっと無理かも」と思えるようなことにチャレンジするのが好きなんです。浜松では、ずっとやってみたかった農業をやるために農学校で学んだり、「マミーズビスケット」というバンドを組んで、ライブ活動もやっています。
── バンド活動まで!浜松は楽器メーカーが多く、音楽が盛んですよね。 熊谷さん:そうなんです。私も浜松に移住してからライブハウスによく行くようになったのですが、オーナーさんから「バンド、やってみない?」と誘われたのがきっかけでした。ありがたいことに、ライブをやるたびに毎回満席で。そしたら、隣町の磐田市から、「1500人のホールで演奏しませんか?」とオファーがきて、ビックリしました。 “素人だし、ホールで演奏なんて本当にできるのかな?”と思いつつ、「でも、ここが埋まったらすごいだろうな」と想像したらワクワクして。思いきって挑戦してみたら、なんとホールがお客さんで埋め尽くされ、圧巻でした。
PROFILE 熊谷真実さん 1960年生まれ。東京都出身。俳優。NHK朝の連続小説『マー姉ちゃん』(79年)、NHK大河ドラマ『功名が辻』(06年)、映画『死刑台のエレベーター』(10年)、映画『アンダードッグ』ほか出演。 取材・文/西尾英子 写真提供/熊谷真実
西尾英子