「第2ボタンさえ外したことがなかったのに」グラビアを断り続けた熊谷真実 63歳で30年ぶりにビキニに挑戦した訳
── 第2ボタンも、ですか? 熊谷さん:古い考えかもしれませんが、“顔以外の肌は、好きな人だけのもの”という意識が強かったんです。昭和の人間なので、そういうところは意外と古風なんですよね。 ── それほど肌の露出に抵抗があった熊谷さんが、63歳にしてグラビアに再挑戦されたのはなぜだったのでしょうか? 熊谷さん:夫の言葉に背中を押されたんです。彼に、「グラビアのオファーが来たよ」と伝えたら、「やった!」と喜んでくれたんですよ。正直ビックリしましたね。だって普通なら、妻がグラビアをやるなんて言ったら、「何考えてんだ!」としかめっ面をするパートナーも多いじゃないですか。ましてやこの年齢ですし。
ところが彼は、「僕はすごく綺麗だと思っているよ。美しいものは、みんなに見てもらいたい」なんて言うんです。それに、自分が撮った写真が認められたようで嬉しいと、無邪気に喜んでいて。意外な反応に、「発想が柔軟で、器が大きい人なんだな」と感じました。なので、彼の「美しい」という言葉を信じて、思いきってやってみようと決めたんです。おかげで、自分のなかで新しい扉が開かれました。私の新しい魅力を発見してくれた夫には感謝をしています。
ただ、撮影の1か月前から、体づくりのためにパーソナルトレーニングを行ったのですが、これが、めちゃめちゃキツかった…。
■どんなトレーニングをしていたのか ── そうなのですね。いったいどんなトレーニングを? 熊谷さん:いつもお願いしている浜松のトレーナーさんに、ヒップアップとバストアップ、ウエストのくびれを作って綺麗な筋肉がつくようなメニューを組んでもらったんです。スタート当初、体脂肪が22~23%くらいだったんですけど、「ここから4%落としましょう!」って。
── 1か月で4%も!?どうやって落とされたのですか? 熊谷さん:日々パーソナルトレーニングを受けつつ、4~5日おきに、タンパク質メインの食事を思いきり摂って、体重を1㎏~1.5㎏ぐらい増やすんですね。そのときに集中的にトレーニングを行って筋肉をつけ、その後、食事をセーブする。すると、筋肉がつくけれど、脂肪は落ちるんです。それを1か月のうちに3回ぐらい繰り返すことで、体脂肪を4%落とすことに成功しました。