70代夫婦の老後資産はどうなっている?3000万円以上の貯蓄を持つ羨ましい世帯や厚生年金・国民年金の平均受給額も詳しく解説
「人生100年時代」丁寧な老後準備を
ここまで、70歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上を保有する世帯の割合」と、現在の年金の平均受給額を見てきました。 70歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上を保有する世帯の割合」は約5世帯に1世帯と、3000万円は高いハードルであることが分かりました。 また年金受給額は、2024年4月から厚生年金と国民年金の受給額は2.7%増加してはいるものの、年金だけでの生活に不安を感じる方も多いかもしれません。 人生100年時代と言われるこんにち、「長生きするリスク」も考えながら、今まで以上に老後の準備をしておく必要があるでしょう。 準備をするうえでポイントになってくるのが「時間をかける」ことです。 預貯金や運用による利益などは、短期間で達成できるものではありません。 改めて自分自身の現状を把握することで、どのような準備が必要かも見えてくるかもしれません。 「今日が人生で一番若い日」という考えをもって、まずは現状の把握と情報収集からスタートしてみてはいかがでしょうか。 ●【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:19.2% ・100万円未満:5.6% ・100~200万円未満:5.1% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:4.7% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.2% ・700~1000万円未満:5.8% ・1000~1500万円未満:10.2% ・1500~2000万円未満:6.6% ・2000~3000万円未満:7.4% ・3000万円以上:19.7%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
岡田 道政