立法院前で市民が警察官ともみ合い 前夜のデモには1万人超集結 法案審議巡り/台湾
(台北中央社)立法院院会(国会本会議)での公職人員選挙罷免法改正案などの審議が控える中、立法院前では20日午前、抗議のために集まった市民が敷地内への突入を図り、警察官と一時激しくもみ合った。19日夜に立法院周辺で開かれた抗議デモには主催者発表で1万人以上の市民が参加した。 台湾では、民進党が今年1月の立法委員(国会議員)選で敗れて少数与党となり、野党の国民党が立法院で最多の議席を占める。この日の立法院院会では、国民党が可決を目指す複数の法案の審議が予定されており、19日夜、強行採決を阻止しようとする民進党の立法委員によって議場が占拠された。議長席を占拠していた民進党立法委員は20日午前10時35分に野党の立法委員によって排除された。 20日午前、立法院周辺には法案の強行採決に反対する市民1000人近くが詰めかけた。 (林敬殷、陳俊華/編集:名切千絵)