連敗のフューリー会見で怒り爆発「ウシクはジャッジからクリスマスプレゼントをもらった」
<プロボクシング:WBAスーパー、WBC、WBO世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇21日(日本時間22日)◇サウジアラビア・リヤド・キングダムアリーナ 【写真】会見で拳を握るフューリー 前WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(36=英国)が2連敗を喫した。3団体統一同級王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)に挑んだが、0-3(112-116×2)の判定負け。今年5月の初対決は1-2の判定で敗れていたが、2度目は採点結果の差がより明確に出た。サウジアラビア政府直轄のプロジェクト「リヤド・シーズン」で組まれたヘビー級頂上対決第2戦だった。 リング上でのインタビューを拒否して控室に戻ったフューリーは記者会見に出席。緑色のスタジャンを着用して着席すると「自分が優勢だと確信していた。2試合とも勝ったと思ったのに、今は連敗で家に帰るんだ。その試合に勝った日と言える日が来ると常に信じている。いいか、試合の採点は難しいこともあるんだ」とジャッジ3人の採点について不満を口にした。 会見に同席した英プロモート大手クイーンズベリー社のフランク・ウォーレン代表(72)による採点を挙げ「フランクは僕が3~4ラウンドでリードしているとした。2ラウンドほどリードしていると言った人も多かった。それが現実だ。判定は変えられないし、僕は後悔していない」とぶぜんとした表情を浮かべた。そしてこう言った。 「KOできなければ、勝利は保証できないんだ」。 自らは暗いクリスマス休暇に入ることになる。フューリーは「ウシクはジャッジからクリスマスプレゼントをもらったと思う。彼の気迫は感じられなかった。何をすればいいのか分からないが、とにかくウシクをKOしなければならない」と唇をかんだ。調整も順調だったという。「どうしようもない。このトレーニングキャンプを乗り切ることができたのは神のおかげだ」と感謝すると、最後に吐き捨てるように、こう言った。 「今回の戦いも、前回の試合も何も変わらない。両方とも負けたんだ! クソくらえ!」 英メディアによると、両者合わせて1億8000万ポンド(約349億9249万円)というファイトマネーの最重量級ビッグマッチだったが、フューリーにとっては後味の悪い試合結果となった。