中国でも大ヒット!? 世界市場が拡大する「縦型ショートドラマ」の可能性は? 専門家が解説
◆「カメ止め」監督の作品が話題に! 今後のショートドラマ業界の可能性は
ユージ:「縦型ショートドラマ」について、塚越さんはどのように思われていますか? 塚越:「タイパ重視かぁ……なんだかなぁ」と感じる人もいると思うんですよね。その気持ち、私もよくわかります。ただ歴史的に見ると、情報環境が変化すれば、人の感性も変化するということです。それこそ、ラジオやテレビが出たときも、それ以前の活字メディアと比較すれば、タイパ・コスパ重視と言えるわけですよね。そういう意味では、良いか悪いかは別として、時代の流れでもあるのかなと思います。 あとは、ショートドラマは画角が小さく、見える範囲が狭い特徴があります。例えば生成AIを使って人間を作って動かしたとしたら、大きいテレビだと違和感があるけど、縦型ショートドラマなら違和感がないかもしれません。そのためショートドラマ業界が新しい技術の見本市のようになる可能性もあり、制作者の方たちも学ぶことが多いのかなと思います。 最近は、映画「カメラを止めるな!」で有名な上田慎一郎監督が縦型のショートフィルム「みらいの婚活」を配信しました。3話合わせて5分半くらいの短い動画ですが、公開4日でTikTokでは500万回、Xでは1,500万回視聴されてヒットしました。けっこう面白かったです。
ショートドラマ業界は面白くなってきているので、興味がある方はまず観てみて、「こんな感じなのかな」と思っていただけると良いんじゃないかなと思いますね。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年5月1日(水)放送より)