笹生優花と山下美夢有が「パリ五輪」へ メジャーでドラマ連発の“選考レース”を振り返り
■2年連続の頂点で五輪切符視界
23年11月、山下が国内ツアー「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を連覇して2年連続の年間女王に輝いた。初めて日本勢1番手となった6月19日付の世界ランクは自己最高17位を記録。前シーズンに続く5勝を挙げ、パリ五輪圏内で同年を終えた。
■あえて“公言” スタートダッシュ オリンピックイヤーの24年に好スタートを切ったのは古江。稲見との代表争いに敗れて悔し涙を流した前回から、パリ五輪出場の目標を公言してスタートダッシュ。序盤5試合で4度のトップ10入りと米ツアー2勝目の予感を漂わせる戦いぶりでランキングを上げた。
■日本勢初メジャー2勝目で“当確”
6月、笹生が「全米女子オープン」で2021年以来の大会2勝目。米ツアー本格参戦後の初優勝をビッグタイトルで飾り、世界ランクも日本勢4番手の30位から一気に6位まで浮上。フィリピン代表として出場した東京五輪から2大会連続出場を確実なものとした。
■ラストチャンスで4番手から大逆転
圏内入りへのラストチャンスとなる6月「KPMG全米女子プロ」で、世界ランク4番手(22位)につけていた山下が2位フィニッシュ。古江と畑岡を抜き去るランク19位で2番手に浮上し、大逆転でパリ五輪出場を決めた。笹生10位、山下19位、古江20位、畑岡24位で決着。同大会で古江は19位、畑岡は予選落ちだった。