年内導入予定の人気車を先取り! 〈メルセデス・ベンツ〉Vクラス
どれだけ世にSUVが流行しようが、スポーツクーペが好みであろうが、絶対的に譲れない需要、というものが存在する。それがMPV。広大な室内空間のおかげで、まさにマルチなパーパスを実現できうるというのは、やっぱ魅力的だもの。だけど、リッチさを追求すると国産の“あのミニバン”に人気が集中しがち。もっとほかの選択肢はないの? そ~んなアナタにニュース。〈メルセデス・ベンツ〉の人気SUV、Vクラスがフェイスリフト! 超人気車種ゆえ早めにチェックしてほしい。フランス・カンヌにて行われた国際試乗会に参加して、その全貌を見てきたので、シェアしておきたい。
今回はフェイスリフト、ということで、パワーユニットの変更はナシ。現行モデルと同じ2ℓ4気筒のディーゼルターボエンジン×9速ATの組み合わせだ。とはいえ、本国仕様では全車共通でアクティブステアリングアシストが入り、また、モデルによってはAIRMATICサスペンションが導入される(本国ではオプション扱い)ため、実際にドライブすると、「あれ? どう考えても運転しやすくなっているぞ」の率直な感想を抱いてしまった。
国際映画祭のイメージで、セレブリティな港町のイメージがあるカンヌだけど、その実、フランスの田舎町の例に漏れず、道は狭く、郊外に一歩出るとかなりのワインディングロードも多発する。そんな中で実に全幅1930㎜、全長4905㎜のボディサイズは、かなりの難関かと思いきや、意外や意外。筆者のヒヤヒヤを尻目にスルスルと街角を抜けることにビックリ。アクティブステアリングアシストというのは車速や走行状況をセンサリングして、ステアリングのアシスト量やキレ角を制御してくれるシステムだが、コレが相当にイイ仕事をしてくれるのだ。その一方で、こちらも使用感のよかったAIRMATICサスペンションに関しては、日本でもロングボディに設定されるといいなと実感。期待しよう。
大きな変更点としては、デザインが変わったということ。グリルが下方向に大型化され、ライトはマルチビームLEDになった。このライト、機能はもとより、より見た目にも華やかになったことが嬉しい。リアライトもクリアなケースの中に発光物を入れ込んだ新意匠で、ブラックでトリミングされることにより、ちょっとヤンチャなイメージに。同じくリアの〈メルセデス・ベンツ〉のロゴも、クラシックなフォントに変わってエレガントだから、このバランス感覚はユニークだ。