長南町の古民家で音楽イベント交流会 認知症予防を呼びかけ
「古民家交流会」が11月27日、長南町関原の古民家で開催された。主催は「高齢化社会を考える会長南」。(外房経済新聞) 【写真】町認知症サポート医の上野秀樹先生によるワンポイント座学 同会は超高齢化社会に対応できる優しい社会をつくることを目指し2017(平成29)年に活動を開始。同交流会を年5回程度開いている。イベント会場は、築100年以上の古民家で、その古民家の一室では、同町認知症サポート医の上野秀樹さんが「もの忘れ外来」を完全予約制で毎週火曜に開設している。 当日は長生郡市内を中心に演奏活動をしている「かさや姫」のフォークコンサートが開かれた。30人以上が集まり、コンサートの合間では「ふるさと」や「神田川」などを参加者が合唱し、共に楽しんだ。 コンサート終了後、庭で焼き芋やコーヒーを振る舞い、上野さんによるワンポイント講座が開かれた。上野さんは「私たちの右脳と左脳を活性化する刺激として音楽はとても優れている。声を出して歌うことで嚥下(えんげ)機能が活性化し、むせ込みも少なくなる」と話した。参加者が手品やハーモニカを披露するなど、会場内ではイベントの余韻を楽しむ様子も見られた。 参加者した女性は「参加するのは3回目。毎回新しい試みがされていて参加者も増えている。スタッフの方も気持ちの良い方ばかりで、また機会があれば来たい」と話していた。 同会副代表の森川剛典さんは「町のおしゃべり茶会補助金のおかげで安定してイベントを続けることができている。リピーターも増え地域に密着してきた。交流会を続けることで、参加者からの認知症の相談も増えてきているので、これからも続けていきたい」と意気込む。
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