ヤクルト・並木秀尊、来季目指すは盗塁王！「数にはこだわっていきたい」 スタート時の構え方を試行錯誤
（みやざきフェニックス・リーグ、ヤクルト5―4韓国・斗山ベアーズ、17日、西都）ヤクルト・並木秀尊外野手（26）が「1番・中堅」で先発し、六回の守備で交代するまで3打数1安打1盗塁と視察した高津臣吾監督（55）の前でアピールした。 見せ場は三回だった。無死二塁で左前打を放つと、1死後の3番・増田の2球目で二盗に成功。自慢の快足を披露したが、2番・丸山和の打席を含めて6球目での企図に、高津監督は「もっと早くスタートを切れたね。足が速いのは間違いないけど、スペシャリストで生きていこうと思うなら、もっともっとつけていく技術はあるかなと思う。彼の足で点を取りたい、彼の足でゲームを何とかしたいと思って終盤で使っていくわけなので。それは理解していると思うし、そういう存在でいないといけない。本当の切り札で出ていくわけだから」と注文をつけた。 並木自身も重々承知しており、「もっと早くスタートを切るべきではあった。スタートを切るときに、ピッチャーのモーションに刺されるというか、遅れている感じが何回かあった。もうちょっと早い段階で修正できるようにするというのと、普段知らないピッチャーなので、最初から思い切って行けたらよかった」と反省。「もっと技術をつけながら、自分の納得いく形というか、どんどん積極的にやっていって、結果も求めていきたい」と決意を口にした。 プロ4年目の今季は、下半身のコンディション不良と左肩の脱臼で2度離脱。それでも、出場はわずか33試合ながら代走での起用がメインで、成功率10割の10盗塁を決めた。 現在は、一走でのスタート時の構えを模索中。反り腰にならないよう腹圧を意識しながらも、体のあらゆる箇所の力の入れ具合を試行錯誤している。 今季、セ・リーグの盗塁王に輝いた阪神・近本は19盗塁。並木がシーズン通して1軍に帯同すれば、超えられた可能性は十分にある数字だ。「どんどん走っていきたい。盗塁の数にはこだわっていきたい。30（盗塁）は目指したい」。来季、狙うはもちろんスピードスターの称号である盗塁王。自慢の足でチームに勝利を呼び込みたい。
