桐光学園出身のアンダースロー・中川颯がDeNA入団! 2016年の神奈川大会を沸かせた男が再びハマスタに!
DeNAは前オリックスの中川 颯投手(桐光学園)を支配下登録選手で獲得したことを発表した。今年まで育成選手としてプレーしていた中川にとっては嬉しい移籍となった。神奈川の高校野球ファンからすれば、2016年の神奈川大会を熱く盛り上げた桐光学園のエースがベイスターズに入団。感慨深いものがあるだろう。 【動画】強く美しいサブマリン立教大時代の中川 颯の投球 中川は、横浜泉シニア出身で、桐光学園に進むんだ理由について、プロ入り前のインタビューでこのように答えている。 「横浜泉シニアの先輩が桐光学園に進んでいて、桐光学園の良さを見聞きしていました。まず進学校で大学への進路も良い。自分自身、大学進学することは当時から考えていたので、そこは良いと思いました。 一番の理由は、自主性を特化した練習環境です。僕自身、練習は自らとことんしますが、強制的で、いわゆる縛られた練習が嫌いでしたので、そういうのがない桐光学園の環境は一番合っていたかなと思いました」 桐光学園に進学すると、1年生から主力投手として活躍。1年秋、2年秋と関東大会も経験するなど、順調にステップアップをしていた。ただ選抜には届かず、悔しい結果に終わっていた。 「あと一歩で届かないみたいなことがずっと続いていたので、この冬は腹くくってやるしかないなと。野呂監督さんにも『腹くくれ』といわれて、追い込めて、その時の冬は今につながっていると思います。 特別なことをせず、毎朝早く起きて、ポール間走、ランニングをしていて、周りの人よりも人一倍するということを心がけていました」 ラストシーズン130キロ中盤を超える速球派のアンダースローへ変貌。最後の夏は神奈川大会準決勝で横浜に敗れたが、石川 達也投手(横浜高-法政大-DeNA)から本塁打を打つなど投打で躍動していた。 立教大を経て、オリックスに入団したが、今季は二軍で21試合登板、32.2回を投げ、34奪三振、防御率1.36、与四球4となぜ戦力外になったのかわからない成績を残していた。このパフォーマンスをDeNA側が高く評価していたのが分かる。 ちなみに高校時代、中川とバッテリーを組んだ大坪 亮介氏はブルペンキャッチャーとしてDeNAに在籍しており、さらには高校時代に対戦経験のあった石川もいる。これ以上ない環境だと思う。あとは結果で恩返しするだけ。ぜひ横浜スタジアムに集まったベイスターズファン、高校野球ファンを沸かせる活躍を期待したい。