沢尻エリカ、田口淳之介、ピエール瀧…… 芸能界の薬物事件、なぜ続く?
俳優・ピエール瀧さん
昨年3月には、テクノユニット「電気グルーヴ」のメンバーで、俳優としても知られるピエール瀧(本名=瀧正則)さんがコカイン若干量を使用したとして、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されました。報道によると、東京地裁は懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。 ピエール瀧さんは保釈された際、湾岸署前に集まった報道陣を前に「この度は、私、ピエール瀧の反社会的な行為により、大変多くのみなさまにご迷惑とご心配をお掛けしてしまいました。誠に申し訳ありませんでした」と反省の言葉を述べました。
なぜ、芸能人は薬物に手を出すのか?
ほかにも、プロスノーボーダーの国母和宏さんが大麻取締法違反容疑で逮捕され、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡されたほか、元タレントの田代まさし被告が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕・起訴されました(※田代被告への判決はまだ出ていませんが、報道によると起訴内容を認めています)。 続く芸能人の薬物事件。芸能人ならではの、薬物に手を染めやすい事情があるのでしょうか。薬物事件に詳しい医療ジャーナリストの吉澤恵理氏はこう分析します。 「プロの売人はあの手この手で薬物事件を起こしたことのある芸能人にすり寄ってきます。田代被告の場合もイベントで握手会をした際に、お客さんに紛れた売人が『お気持ちお察しします』と握手をしてきて覚せい剤のパケ(ビニールの小袋)を渡してきたとテレビ番組出演時に話していましたが、更生は一人の力ではできません。専門家のもとでの治療はもちろんですが、周囲にガードしてくれる人や環境が整えられないと困難なのです」 表に顔を出して仕事をしている芸能人ゆえに、一般人よりもさらに更生のハードルは高いと言わざるをえないようです。