三重「正論」懇話会 久保田るり子客員編集委員「朝鮮半島の軍事衝突が懸念される」
三重「正論」懇話会の第31回講演会が26日、津市のホテルグリーンパーク津で開かれ、久保田るり子産経新聞客員編集委員が「緊迫する朝鮮半島情勢を読む」と題して講演した。 久保田氏は北朝鮮が南北統一政策を放棄し、韓国を「徹頭徹尾、第一の敵対国」とする「歴史的な政策転換」を図り、ごみ風船を飛ばして軍事境界線で壁を建設するなど対立を深めているため「軍事衝突が懸念される」と述べた。 さらに、このほど訪朝したロシアのプーチン大統領がウクライナ侵略で核使用を度々示唆していることを「学習した」金正恩朝鮮労働党総書記が先制使用も視野に入れた核戦略の転換を行っていると指摘。「米韓は拡大抑止の強化を図っている。日本もこれまでとはまったく違うレベルの危機の時代に入ったことを認識し、防衛を真剣に考えるときだ」と強調した。