好投を見せた健大高崎・石垣 元気投手（撮影：柳瀨心祐 ）

＜第106回全国高校野球選手権大会：健大高崎1ー0英明＞◇7日◇1回戦◇甲子園 センバツ覇者の健大高崎が初戦を迎え、9年ぶりの初戦突破を果たした。 【一覧】石垣元気　各イニングの最速 最速154キロ右腕・石垣 元気投手（2年）は4回表の一死満塁のピンチで登板。この回を無失点に抑えると、その後も150キロ超えの剛速球でミート力の高い英明打線を抑える。5.2回を投げて、6奪三振、無安打の快投だった。 この日の最速は5回表に計測した153キロ。直球59球中、150キロ超えは13球。平均球速は146.08キロと、高校生どころかアマチュアでもトップレベルの速球を投げ込んだ。この日の投球について「特に緊張はしなかった。背番号1で、甲子園の経験があるのは自分だけなので」とエースの自覚が感じられた。また16時開始のこの試合に向けて昼寝をしながら、体調を整えて、「涼しかった」と酷暑続きだった群馬のメイン球場・敷島球場のマウンドよりも投げやすさは感じていた。この日はカーブ、スライダーをうまく使い、「変化球もうまくつかって、緩急を使うことができていた」と速球だけではないことを示した。 153キロは高校2年生では、安樂 智大投手（済美）の155キロに次ぐ歴代2位の記録。中6日の2回戦ではさらなる快投が期待できそうだ。