松重豊「笑い話にしかならない試み」 監督・脚本・主演の映画「劇映画 孤独のグルメ」を定番の自虐的アピール
俳優の松重豊(61)が4日、東京都内で開催中の東京国際映画祭で、監督・脚本・主演を務めた映画「劇映画 孤独のグルメ」(1月10日公開)ジャパンプレミアに登場した。 松重は「おなかのすいている時間にすみません。この映画を見て一目散にラーメン屋に駆け込みたい、そんな皆さんばかりかと思います」と会場を笑わせ、「12年前にテレビ東京の深夜枠のドラマとして始まった番組がこうして東京国際映画祭のような晴れの場で皆さんにご覧いただける。感無量です」と場内を見渡した。続けて、「先ほど客席にも忍び込んだんですが、笑っていただけたのが何より。スタッフ一同感無量でした」とほほ笑んだ。 松重は観客からは音楽についての質問や、話の核に迫る話題などに答えつつ、公開は1月のため「最後の隠し球だから」とネタバレの拡散防止を呼びかけた。また、映画で出てきた店に関しては「全てのお店でご本人のママさんに本人役をやってもらった。聖地巡礼される方は大変貴重な経験ができると思います。今がチャンスです」と混雑回避もにおわせた。
最後に一足先に鑑賞した観客へ「思ったよりは良かったなと言う気持ちを胸にとどめずに、どうぞ外への発信をお願いします。やっぱり、色眼鏡で見られがち。テレ東の深夜番組が映画になって、主役やってたヤツが監督やったらしいよ、と。笑い話にしかならない試み」と話し、海外から足を運んだファンへ「ぜひこの映画を買ってください。フランスでまだ、やれていない。ぜひやりたいという気持ちなので、よろしくお願いします」と呼びかけた。
中日スポーツ