「フォードは間違いなく打つ」移籍市場、助っ人野手の目玉に? DeNA32歳内野手が人気急騰の理由 球界OBも着目する「セ・パ6球団」
球界では移籍市場が活発化してきた。FA市場では日本人選手の動きとともに、助っ人外国人の去就にも高い注目が集まっている。 【動画】ハマの夜空を彩った美しい放物線 フォードの確信弾をチェック 今季は打線形成に苦しんだチームが多いとあって「打てる外国人野手」の存在がクローズアップされている。その意味ではシーズン途中からDeNAに加入、ポストシーズンにおいても豪快な一発を放つなど、存在感を示した内野手、マイク・フォードの存在にも注目が高まっている。 フォードは本職の一塁にタイラー・オースティンが元気な姿を見せたため、外国人枠の関係もありレギュラーシーズンはわずか6試合の出場に終わったものの、PSに入ってからは、CSファーストS第2戦の阪神戦で代打ホームランを放つと、巨人とのCSファイナルS第2戦でも代打で登場し、レフト線へ安打を放つなど、勝負強さを示した。さらに日本シリーズ第5戦では「5番・一塁」としてスタメン出場、3回の第2打席で右翼線へヒットを放ち、チャンス拡大に貢献。その後の得点につなげるパフォーマンスを示した。 助っ人野手の去就には球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月19日に自身のYouTubeチャンネルに「【外国人去就】DeNAフォードが争奪戦か?『バースの再来…』西武&阪神など数球団…中日を退団したビシエドの去就はどうなる?【プロ野球】」と題した動画を更新。助っ人の去就について独自の見解を語っている。 まずフォードに関してNPBの複数球団が興味を示しているとされる中、高木氏も「フォードは間違いなく打つよ」と太鼓判。打撃の特性に関しては「懐の深さとかあのタイミングの取りかたで打てないバッターはいないと思う、やっぱり柔らかい」としっかり打撃の形ができていることが大きいとした。 投手の右、左を苦にしない点もプラスとして「シーズン(通して)出たら、けっこう数字残すと思う」とスタメンで起用されれば、安定したパフォーマンスが見込めるとした。 獲得を狙うと予想される球団についても「西武も打ってつけ」と今季、チーム打率、本塁打ともにリーグワーストにあえいだ西武や、楽天、オリックス含めたパ・リーグの球団の名をあげた。 さらに主砲・大山悠輔のFAを迎えている阪神でもファンの間から「バースの再来」という声が出ていることを取り上げながら、「ハマったら行くかも分からない」として、仮に獲得に動くとなれば、本塁打など長打力も兼ね備えていることで虎の主軸としてしっかり数字を残すと見る。 ほかにも3年連続リーグ最下位にあえぐ中日、また助っ人がふるわなかった広島など、仮に市場に出てくれば複数球団による争奪戦が予想されるとした。 動画内では同じく去就が注目されている中日を退団したダヤン・ビシエドの動向についても語っている。 まずはフォードに関してはDeNAとの再契約の可能性も残されているため、11月中にNPBへ提出する保留者名簿から外れ、自由契約選手として12月に公示されるかが注目となる。 争奪戦のゴングはまもなくか。ホットな移籍市場のキーマンの一人となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]