サッカー青森山田高、プレミア連覇消滅 ホーム最終戦、川崎に0-3
サッカー高校世代日本一を争う高円宮杯U-18プレミアリーグは24日、各地で第20節11試合を行った。東地区7位青森山田は青森市の同校グラウンドで、8位川崎ユースと対戦。0-3で敗れ、ホーム最終戦を飾れなかった。3連敗を喫し、2試合を残して連覇の可能性は消滅した。通算成績は8勝4分け8敗で勝ち点28。西地区は大津(熊本)が優勝を決めた。 青森山田は立ち上がりから空中戦や球際で競り負け、押し込まれる時間帯が続いた。前半30分、左CKから先制を許すと、44分には右FKのこぼれ球を拾われてシュートを許し、GK松田がはじいたボールを押し込まれ、2点差で折り返した。 後半は流れを変えようと、次々に交代カードを切ったが、12分に右CKを起点に3点目を奪われた。最後まで攻撃の形をつくれず、シュートは前半にセットプレーからDF伊藤が放った1本に終わった。 次節は12月1日、敵地で尚志高(福島)と対戦する。 ▼“らしさ”出せず 完封負け 毎日のように練習に汗を流し、週末には試合を重ねてきたホームグラウンドでの最終戦。「仲間と悔しさも楽しさも分かち合ってきた。みんなで勝って喜び合いたかった」。主将の小沼の目から涙がこぼれた。 選手権予選による中断期間を経て約1カ月ぶりのプレミア。立ち上がりから勢いを持って向かってきた川崎ユースに対し、球際で競り勝てず、こぼれ球を奪われ続けた。セットプレーからの3失点も含めて、攻守で青森山田らしさが影を潜めた90分間だった。 「戦う、走る、声を出すという技術以前の部分を徹底できなかったことが一番の敗因」と正木監督。プレミアは残り2試合。年末には連覇が懸かる高校選手権が控える。小沼は「ここまで結果を出せず、悔しい思いばかり。残りの試合で戦う姿勢を見せていきたい」と必死に前を向いた。