入門編から超難関まで「なにわなんでも大阪検定」開催
受験者は「猛勉強するのが楽しみ」
もう1問、今度は記入式の問題から。 設問:「大阪市西成区の生根神社では無病息災や長寿を願い、冬至に南瓜を食べる伝統行事が行われます。『なにわの伝統野菜』にも、この地域のかつての地名を冠した南瓜がありますが、このかつての地名を漢字またはひらがなで書いてください」 正解は「勝間/こつま」。難読地名のひとつだが、「ザ・ページ」では今年7月、生根神社の夏祭りに登場する立体構造物「玉出だいがく」をリポートした。ご当地では古くから勝間南瓜をはじめ、勝間綿、勝間がすりなどが生産され、品質の良さから評判を呼んだ。だいがくの製作や保守管理には膨大な費用が必要となるが、地域の豊かな経済力を背景にして、だいがくが少しずつ大型化していったのではないかとの見方を紹介した。 75問のうち2問を公開したが、読者諸賢は正解できただろうか。難問になるほど、大阪の秘められた歴史文化の奥深さにふれることができそうだ。 1級検定に挑戦した大阪市内在住の50代会社員は「大阪をもっと知るために勉強するのが好き」という。「2か月ほど前から、検定教科書をはじめ、参考書となりそうな文献を読み漁った。出来は五分五分だけど、2か月間充実していた」と、事前の猛勉強そのものに手ごたえを感じたようだった。 50代銀行員は「今回は準備不足だったので合格は難しそうだが、今年だめなら来年も受けます」と、キッパリ再挑戦を宣言して引き揚げた。 キャンパスでは試験を終えた3級受験者だろうか、さっそく仲間たちと正解検討会を開催。試験問題を広げながら、「正解や」「あかん外れた」などと会話が弾んでいた。孤高の受験もよし、仲間との共同受験もまた楽しの雰囲気だ。来年1月26日に合格発表される。