【チャンピオンズC】連対率35%超え「前走2番人気」 データから推せるテーオーケインズ
好走率が高い前走2番人気
チャンピオンズCのデータをまとめてみよう。 【好走データ】 A「栗東所属」 B「5歳馬」 C「前走がJBCクラシックor南部杯」 D「前走4着以内」 E「前走2番人気」 【勝ち馬なし】 F「前走がOP以下」 G「前走が6番人気」 【連対馬なし】 H「前走が芝」 I「前走が7番人気以下」 J「前走が1.2秒以上負け」 このレースと相性がいいJBCクラシック組だが、今年はキングズソードが後続を1秒近くちぎってしまったため、4着以下が連対データのないJ「前走で1.2秒以上負け」に引っかかる。今回でいえば、メイショウハリオやウィルソンテソーロが該当する。 今年、マイナスデータがなく、プラスデータが最も多い馬はテーオーケインズで、4つのプラスデータに該当している。特に、連対率が35%を超える強データE「前走2番人気」を持っているのが強調材料だ。気になる点があるとすれば、2016年のサウンドトゥルーを最後に6歳の勝ち馬が出ていないこと。2着は近5年で4頭(18年ウェスタールンド、19、20年ゴールドドリーム、21年チュウワウィザード)出ているので、今回は頭というより、連軸のイメージの本命とする。 マイナスデータがなく、プラスデータを3つ持っているのは、アイコンテーラー、ノットゥルノ、レモンポップの3頭。アイコンテーラーは過去15年で3着以内が1頭しか出ていない牝馬。確率的に牡馬、セン馬が上にくると考えて、アイコンテーラーは4番手とする。レモンポップは勝率20%の南部杯組で、前走を大差勝ち。同組からチャンピンズCを制した3頭中、2頭が前走で1着だった。逆転可能な意味合いも含めての◯としたい。ノットゥルノは近5年で1頭しか連対馬が出ていない4歳馬。勢いが落ちてきているのが少々気になるが、ノットゥルノ自体に大きな割引材料はなく、3番手でいいだろう。 押さえだが、マイナスデータがなく、プラスデータが2つのアーテルアストレア、クラウンプライド、セラフィックコール、ハギノアレグリアスの4頭が候補に挙がる。まず面白そうなのはアーテルアストレア。2走前にレディスプレリュードを勝ち、前走が大井のJBCレディスクラシックで馬券圏内という経歴は、牝馬で唯一勝っているサンビスタと似ている。そのサンビスタ同様、当日の人気もなさそうなので、確率の低い牝馬とはいえ、ぜひ入れておきたい。 残る3頭だが、まずは前走でコリアCを圧勝したクラウンプライドから。2017年にロンドンタウンがコリアCを圧勝して挑んだが、本番でしんがり負けを喫している。サンプルはこれだけだが、海外馬を含めて前走が海外だった馬はすべて着外なので、今回はノーマークにする。セラフィックコールはキャリア5戦。このレースの勝ち馬の最少キャリアも5戦(2019年クリソベリル)で、しかも5戦5勝の成績まで同じ。これは外せない。ハギノアレグリアスは、昨年ようやく連対馬が出たシリウスS組。ただ、昨年のシリウスSはチャンピオンズCと同じ中京で行われて、関連性があった。阪神で行われたシリウスS組の成績は【0-0-0-5】。よって、ハギノアレグリアスもノーマークとしたい。 なお、UAEダービーで2着と好走したドゥラエレーデを個人的に注目していたが、連対馬が出ていないH「前走が芝」に該当するので、ここではノーマークとする。 ◎テーオーケインズ ◯レモンポップ ▲ノットゥルノ △アイコンテーラー ×アーテルアストレア ×セラフィックコール 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 今年も残すところ、あと1か月。中盤まで調子がよかった馬券も、帳尻を合わせるかのように失速。踏ん張りどころの踏ん張りどころです。
門田光生