<春に挑む・東海大菅生センバツへ>選手紹介/1 本田峻也投手(2年) 完投できるエースに /東京
◇本田峻也(しゅんや)投手(2年) 石川県の中学生時代、U15日本代表に選ばれた左腕。鳴り物入りで入学したが、直後の練習試合で初回に4点を取られ「鼻っ柱を折られた」。この時の悔しさを今も忘れない。 普段は明るくおしゃべりだが、自分の投球を語る口調は厳しい。「秋の大会はチームに助けてもらう場面が多かった。負けている状態を作らないように」 うまくいかない時は周囲に意見を求める素直さを持つ。先輩らの助言で、昨夏から背後に体をねじる独特の投球フォームの改良に取り組んだ。けがを防ぎ、球に力を伝えやすくするため、踏み出す足の向きを打者から見て横だったのを真っすぐにした。 「左バッターには打たれない」。スライダーに絶対の自信がある。最速143キロの直球とチェンジアップに磨きをかける。1年秋から先発を任され、「エースらしさ」にこだわる。秋はリリーフを仰いだが「完投できなきゃエースじゃない」とスタミナをつけている。【林田奈々】 ◇ 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に、都内から東海大菅生が6年ぶり4回目の出場をする。3月19日の開幕を前にベンチに入る18人の横顔を紹介する。=随時掲載 ……………………………………………………………………………………………………… 「完投完封。エースらしいピッチングを」。179センチ73キロ、左投げ左打ち 〔都内版〕