「彼らが僕にさらなる自信を与え、状況を好転させてくれた」健康体を取り戻したビールがデュラントとブッカーに感謝<DUNKSHOOT>
12月11日(日本時間12日、日付は以下同)、 ホーム5連戦中のフェニックス・サンズが翌12日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦に向けてチーム練習をこなした。 【動画】サンズ“新ビッグ3”のプレシーズン好プレー集はこちら 次戦に向けたケガ人のリポートで、サンズはケビン・デュラントが左足首捻挫で出場が微妙ながら、腰を痛めていたブラッドリー・ビールが復帰予定となっている。 「ワクワクしているよ。(復帰までの)プロセスになっているのは確かだ。ゲームへ出場するべく我慢してきた。今は当然、準備できているよ。それが楽しみなんだ」 練習後にそう語ったビールは、今季サンズへ加入したが、腰痛のため開幕から7試合連続で欠場。11月8日のシカゴ・ブルズ戦でデビューし、3試合で平均17.3点、5.3リバウンド、3.7アシストをマークした。 しかし同15日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦から再び戦線離脱。今季の欠場試合数は19を数え、早くも個人アウォード選出の対象外(今季から65試合以上に出場した選手が対象)となってしまった。 とはいえ、ここまでフィールドゴール成功率39.1%、3ポイント成功率33.3%、フリースロー成功率68.8%と本調子ではなかっただけに、この男が健康体を取り戻したことで、サンズは新たな武器を手にすることとなる。 「楽しみだね。僕らは皆、この時を待っていた。僕らが揃うことでどうなっていくかが楽しみだ。相手チームがどうアジャストしていくのか、僕らがどんなケミストリーを築き上げていくか。この3人が揃うことで、少なくとも2人が相手ディフェンスをずらせる布陣で臨むことができると思う」 生え抜きエースのデビン・ブッカーのコメントからも、デュラント、ビールとの共演が待ち遠しかったことが伺える。 ビールは「正直な話、チームメイトの話を耳に入れていなければ、頑固になってもっと早く復帰してプレーしていたかもしれない」と振り返ったが、「彼らが僕にさらなる自信を与えて、この状況で自分のことを好転させてくれたんだ」という。 「K(デュラント)とブック(ブッカー)から『ダメだ。急ぐ必要はない。100%になるのを確かめるんだ。俺たちは大丈夫だ。チームのみんなは大事な時期に君のことを必要としている』って聞いたんだ。彼らが日々、僕を素晴らしい気持ちでいさせてくれた」(ビール)。 スーパースターのデュラントとブッカーの助言もあり、ビールは辛抱強くコンディショニングへ取り組み、健康体を取り戻すことができた。 11日終了時点で、サンズはウエスタン・カンファレンス9位の12勝10敗(勝率54.5%)。開幕前の期待値の高さを考えると物足りない成績だけに、ビールの復帰を追い風に、ここから白星を量産していきたいところだ。 文●秋山裕之(フリーライター)