「まだまだ不漁だが明るい兆し」全道のサンマ水揚げ 依然低水準も前年比160%で2年連続の増加
全国さんま棒受け網漁業協同組合(全さんま)は7日、24年のサンマの水揚げ状況の最終結果を公表しました。道内は前年比160%の2万3904tで2年連続の増加となりました。 根室の花咲港は15年連続水揚げ日本一となる2万126t(前年比155%)で、6年ぶりに2万tを超えました。そのほか厚岸漁港が3504t(前年比186%)釧路港が274t(前年比413%)でした。 24年は中型船と大型船の解禁を例年より早めて小型船と同じ8月上旬に繰り上げて、12月の中旬まで操業をしました。 全さんまによりますと、24年はサンマの漁場が日本から近い公海で形成され魚が獲りやすかったことに加え、漁場までの時間も短く水揚げ回数が増え1回当たりの量も多かったことが原因と見ています。また国際的な漁獲規制も奏功しつつあると分析しています。 全さんまの大石浩平理事は「10年前に10万~20万tだったことを考えるとまだまだ不漁だが明るい兆しだ。今年は漁期の最後までサンマが小型化せず、消費地での売り上げも良く値崩れしなかったので漁業者の経営も改善できたのではないか。」と話しています。
HTB北海道ニュース