阪神・岡田監督「やっぱり新しい戦力がないとな」右京&野口に続け“活性化”に期待 アピール猶予は球宴まで
「ヤクルト(降雨中止)阪神」(28日、神宮球場) 阪神の岡田彰布監督(66)が28日、7月下旬のオールスターまでに新戦力を見極める考えを示した。 開幕直後こそ昨年の日本一メンバーを中心に打線を組んだが、極度の貧打にあえぎ、戦力は入れ替わりつつある。代表格が前川で、相手投手の左右にかかわらず左翼の定位置を奪いつつある。 豊田も主に代打ながら打率・333の数字を残し、1軍に生き残っている。この日はノイジーに代わって、期待の長距離砲・野口が初昇格した。 「やっぱり新しい戦力がないとな。ああいう若いな、選手が出てきたら活性化にもなると思うよ。他の選手にしてもな」 開幕前から連覇の条件として現有戦力の底上げと新戦力の台頭を掲げてきた岡田監督にとって、シーズンの半分にあたる71試合を終え、ようやく待ち望んでいたチーム状況に近づきつつある。 ただ、ペナントを争う中で、新戦力に猶予ばかりも与えていられない。「オールスターまでが一つの区切りやで。若い選手はな、区切りとかそんなん言うてられへんというか。関係なしでな、やらなあかんけどな」と球宴までのアピールを命じた。その上で「自分の打席がきた時にやっぱりな、いい姿を見せてほしいわな」と“親心”もにじませた。 打線に浮上の兆しが見えつつある岡田阪神。連覇へのラストピースとなるべく、球宴までの残り19試合で若虎の生存競争が繰り広げられる。