けっこう使う言葉だけど説明できない「バイパス」! 一体どんな道路を指す?
道の呼び名の決まりとは
通行しやすい道路としてバイパスを利用する方も多いのではないでしょうか。そんなバイパスは、「現道」「新道」「旧道」と、さまざまな名称で呼ばれることがあります。これらの違いとは何なのでしょうか。今回は、バイパスの名称の違いを解説するとともに、バイパスとは何なのか、バイパスを通るときの注意点などを紹介します。 【画像】制限速度には最低速度がある道路も存在した
そもそもバイパスとは?
そもそもバイパスとは、ある地域を迂回させて通過交通がその地域を通らないようにするための道路です。英単語の「bypass(迂回する)」と同じ意味となります。 また、バイパスは、地域間の交通を円滑に分散したり、導入したりする役割もある道路です。 わかりやすい言葉に言い換えると、地域間を行き来するための抜け道のような道路となります。 バイパスは、信号が少なかったり、立体構造になっていたり、緑の標識が使われていたりするため、高速道路と間違いやすいものの、基本的には一般道路です。そのため、最高速度も高速道路より低く設定されています。ただし、バイパスによっては、一般道路の最高速度(60km/h)以上の速度で通行できる場所もあります。そのため、バイパスを利用する際は、速度に関する標識を見落とさないよう注意しましょう。
バイパスの呼び方の違いとは?
バイパスは、「現道」「新道」「旧道」と、さまざまな名称で呼ばれることがあります。これらの違いは何なのでしょうか。 愛媛県の道路の資料に添付されている「用語の説明」によると、それぞれの違いは次のようになっています。 現道:現道は旧道・新道以外の道路 新道:新道はバイパス部分が現道に連結されないで部分的に供用されている区間 旧道:旧道はバイパス等の建設にともない建設前の元の道路が他の道路として編成(編入)されず存在する場合の元の道路
通過時間の違いはある?
バイパスが開通すると、一般的に交通の流れがスムースになります。しかし、必ずしもバイパスのほうが通過時間が短いというわけではありません。 バイパス道路で事故が発生したり交通集中による混雑が発生すると渋滞が発生し、身動きが取れなくなります。このような場合は、バイパスより旧道のほうがスムースに交通が流れることもあります。 よって、「バイパス=絶対スムース」とはいえません。