DeNAのD2位・篠木健太郎「やっぱり同年代には負けたくない」 チームメートの度会隆輝、中日1位・金丸夢斗、ヤクルト1位・中村優斗と同じ2002年生まれ
DeNAにドラフト2位で指名された篠木健太郎投手(22)=法大=が27日、横浜市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円で合意した。即戦力として期待される最速157キロ右腕。チームメートとなる同い年の度会隆輝外野手(22)とはかねて交流があり、プロ入り後の活躍に感化されてきた。粒ぞろいの同世代を導く存在を目指す。 2002年度生まれの象徴的存在となる。契約金7000万円、年俸1200万円で入団に合意した篠木は柔らかな口調とは対照的に、負けず嫌いの一面をのぞかせた。 「同級生が活躍していて燃えるものがあった。やっぱり同年代には負けたくない気持ちがあります」 10月のドラフト会議で中日が4球団の競合の末に引き当てた金丸夢斗投手(関大)、ヤクルトに指名された中村優斗投手(愛知工大)は同世代。2人は大学生ながら3月の欧州代表との強化試合で日本代表に選ばれた有望株だ。ともにドラフト1位でプロの扉を開いており、同じセ・リーグを舞台に戦う。 今季ENEOSからドラフト1位でDeNAに入った度会も同い年。篠木は一足早くプロの世界に飛び込んだ度会が、持ち前の打力を発揮する姿をテレビ画面越しに見つめてきた。対戦歴こそないものの「友達の友達」でかねて交流があり、「来年からよろしく」と連絡すると「おーよろしく」と返事が届いた。ベイスターズは明るいチームカラーなだけに「自分も明るく頑張っていきたい」と笑った。 潜在能力では同世代の面々に負けていない。最速157キロを誇り、東京六大学のリーグ戦では通算49試合で14勝12敗、防御率2・26。275回⅓で238三振を奪った。即戦力として期待されており「自信を持っている球はストレート。マウンド上での気迫が長所」と自身を売り込んだ。 担当の河野スカウトは右腕について「まだまだこれから進化する」と素材の良さを見込む。「圧倒的な成績を残せるピッチャーになりたい。理想はそこを目指してやっている。開幕から1年を通して、勝てる投手になれるように頑張っていきたい」と篠木。強気に腕を振り、その名をとどろかせる。(鈴木智紘) ■三嶋から助言 篠木は法大の先輩で新たにチームメートとなる三嶋から助言をもらったという。顔を合わせる機会があり、野球への取り組みや心構えについて話を聞いた。「いろんなことに視点を向けながら必要なことを取り入れている印象だった」と振り返った。オリックスなどで内野手として活躍した法大の大島監督からは「小さくまとまるな」とアドバイスを受けてきたといい、感謝を胸にプロでの活躍を期す。