TOMORROW X TOGETHER『minisode 3: TOMORROW』のメディアショーケースで語った“新章へと向かうための集大成”
TOMORROW X TOGETHERが4月1日、6th Mini Album『minisode 3: TOMORROW』をリリース。メディアショーケースでタイトル曲「Deja Vu」を初披露した。 【全ての写真】『minisode 3: TOMORROW』のメディアショーケース(メンバーソロカット含む全17枚) 今作の『minisode 3: TOMORROW』は、昨年10月にリリースした3rdアルバム『The Name Chapter: FREEFALL』以来、半年ぶりのカムバックとなる。これまで『THE DREAM CHAPTER』、『The Chaos Chapter』、そして『The Name Chapter』とめくられてきたTOMORROW X TOGETHERの新たな章を予告するエピローグでもあり、これまで綴られてきた彼らの物語を一つにつなげるアルバムという立ち位置でもある。 TAEHYUNいわく、タイトル曲「Deja Vu」はレイジとエモロックをかけ合わせたハイブリッドポップとのこと。「個人的にはK-POPとレイジがどのように融合するのか興味がありました。サイレンの音や強いシンセ音なども入って、新鮮なサウンドの曲になりました」と楽曲について解説すると、「この曲の歌詞には以前の曲が連想されるものが多いんです」とBEOMGYU。デビュー曲「CROWN」をはじめ、曲の随所にTOMORROW X TOGETHERの過去曲を連想させる歌詞が盛り込まれているそうで、これまで彼らがたくさんの物語を紡いできたことを思わせ、またメンバーたち自身もそのことに思い至って感動したという。 「“過去の約束を思い出して、約束していた君を探し出す”というのが今回のアルバムのテーマであり、“君といる明日が僕にとっての救い”という、TOMORROW X TOGETHERの救済の物語」というSOOBINのアルバムの解説に加えて、「子どものころ、ここで絶対にまた会おうと約束して別れて少年たちが、悪魔の誘惑に惑わされ、友情に亀裂が入り、恋に破れ、約束を忘れてしまうのですが、たくさんの失敗を経て約束を思い出し、また君に会いに行く物語」とHUENINGKAIが付け加えたように、今作の『minisode 3: TOMORROW』はこれまで彼らが歌ってきた物語の最新到達点であることが示唆されている。 YEONJUNも「各チャプターで歌ってきた続きとなる物語が歌われていて、今までの全作品の要素を発見することができます」と、このアルバムがある意味、TOMORROW X TOGETHERがこれまで歌ってきたものがたりの集大成であると語った。 今回のアルバムはHYBEのパン・シヒョク議長、Slow Rabbit、SUPREME BOIがプロデューサーとして参加。これまでTOMORROW X TOGETHERの数多くの曲を共にしてきた3人だけあって、「TOMORROW X TOGETHERを一番理解している方たち」とBEOMGYU。 「物語を説得力があって魅力的に聴こえるように方向を示してくれました。共有した時間が長くなるにつれてプロデューサーに対する理解も深まって、レコーディングするときや曲制作をするとき、ニュアンスを読み取るのが早くなったと思います」と付け加えると、TAEHYUNも「タイトル曲のアドリブのレコーディングをしていたとき、『K-POPファンのみなさんの心を震わせるようなアドリブを入れてほしい』とディレクションされて、僕自身K-POPのファンだったのでいろんなアドリブが入り乱れて、むしろ減らすことになりました」とレコーディングでのエピソードを披露した。 パン・シヒョクPDからは「今回の曲もパフォーマンスも全部いいから、自信を持ってありのままの姿を見せてほしい」と言われたそう。また、レコーディングのときにおやつの差し入れがあったとYEONJUNがうれしそうに明かした。 幻想的な世界観をビジュアルで見せることにおいてTOMORROW X TOGETHERは他の追随を許さないが、今作でもまたファンタジックなアートワークに力を注いだそう。HUENINGKAIいわく、「僕たちらしいものをお見せしたくて、こういう感性のビジュアルはTOMORROW X TOGETHERが一番表現できると言われたいですし、幸い多くの方に評価していただいてうれしかったです」と自信を覗かせた。 曲を予告するトレーラー映像では、もともとBEOMGYUのセリフはなかったそうだが「監督さんから何かセリフを入れてみたらどうだろうと言われて、監督さんと相談して即興的に考えました」と制作秘話を明かした。 タイトル曲「Deja Vu」のミュージックビデオを手掛けたのもトレーラーと同じくユ・グァンゲン監督で、「YEONJUNさんとの撮影が記憶に残っています。顔を見るだけで笑ってしまって、視線をどこに置くべきか悩みました。でもいざ撮影がはじまるとYEONJUNさんが本当に涙を流して、内心とても戸惑いましたが、NGを出さないためにがんばりましたし、YEONJUNさんの演技力に感動しました」とBEOMGYUが称賛を贈ると、YEONJUNは「僕も自分が泣く演技ができる人だとは知りませんでした」と照れ笑い。「監督が現場の雰囲気をうまく作ってくれて、ディレクションもとても丁寧に説明してくださったので、瞬間的に役に没頭できました」と撮影を振り返った。 TAEHYUNは「フレーム単位で撮影したものを後でつなげるという作業をしたのですが、僕が机で寝ていて、花だけが大きくなるというシーンを撮影したのですが、しばらく机に突っ伏しているのは手足がしびれて大変でした」と印象的だったシーンを明かした。 デビュー5周年を迎えて、HUENINGKAIは「精神的に大きく成長しましたし、一つの感情を丁寧に表現できるようになりました。例えば、悲しみでもこみ上げてくる悲しみや笑いの中の悲しみなど、いろんな表現がありますが、メンバーそれぞれそういったディティールをうまく表現できるようになりました」と成長を実感しているそう。 今回の活動で目標については「アルバムのタイトルに“TOMORROW”が入っているだけに、僕たちのグループのアイデンティティを表現できたと思います。聴覚的にも、視覚的にもより説得力を持ってメッセージを届けられるようになったと思いますし、ロマンチックに感じていただければうれしいです。今回のアルバムでは最高のパフォーマンスをお見せします」と、TAEHYUN。物語においても、グループとしての成長においても集大成といえるアルバムになったことを、メンバーたちも感じている様子が見えたメディアショーケース。K-POP界随一のストーリーテラーであるTOMORROW X TOGETHERの物語の続きをこれからも見守っていきたい。 Text:尹 秀姫 <リリース情報> TOMORROW X TOGETHER『minisode 3: TOMORROW』 発売中
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