豊科高生徒会が被災地の高校生にエール 文化祭や合唱コンクで交流
長野県安曇野市の豊科高校は能登半島地震の被災地支援として、石川県珠洲市の飯田高校、同県輪島市の輪島高校と連携した取り組みを進める。各校の文化祭で、それぞれの地域の特産品を販売し合う復興ブースを設ける計画だ。9月の豊科高合唱コンクールで、飯田・輪島両校の全校生徒が歌う映像に合わせて豊科高の全校生徒が合唱し、一つの作品とする構想もある。 被災地支援をしたいと豊科高が声掛けし、各校の生徒会役員が中心となってオンラインで話し合いを進めている。豊科、飯田両校のオンライン会議が17日に開かれ、特産品のリストを作り、各校が文化祭で販売したい品を選んで相手校が送ることで合意した。豊科高は、飯田高と輪島高のそれぞれの文化祭に、生徒代表が赴く方向で調整している。 豊科高の土屋隼生徒会長(18)が被災した高校生のサポートをしたいと教員に相談。学校が飯田高にメールで持ちかけたところ、連携に合意した。飯田高の勧めで輪島高が加わった。 7月に開く豊科高の文化祭で、3校合同で能登半島地震に関する発表を計画している。飯田高の文化祭では、生徒の全校制作に豊科高の生徒が協力する予定だ。 土屋生徒会長は「高校生だけでなく、地域の人たちにも喜んでもらいたい」と話す。豊科高の上嶋美莉弥文化祭実行委員長(17)は、能登半島地震の発表を念頭に「被災者の気持ちや感じたこと、次に生かせることを広めていきたい」と意気込んでいる。
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