子どもの反抗的な態度にどう接する? 最も効果的な「イライラの受け流し方」
・0~2歳への声かけ イヤイヤ期で注意したいのが、「感情を否定して行動を受け入れる」こと。子どもが「イヤ」と言うと、「イヤじゃないの」と感情を否定してしまい、そのあとあまりに子どもがイヤイヤ言うものだから「仕方ないわね。今日だけよ」と行動を受け入れてしまうのです。 そうではなく、「イヤだったのね」「かなしいのね」「悔しいのね」と感情を受け止めてから、「でも頑張りましょう」と行動を正してあげてください。 ・3~6歳への声かけ このくらいの年齢でも、イヤイヤ期のようなものがあります。ただし、言葉を使う力が身についているので、「ママ嫌い」「あっち行って」など親を傷つける言葉を使うことがあります。 「ママに対してその言葉は何よ」と反応したくなりますが、それで3~6歳への声かけは子どもの思うツボ。「これは効き目のある言葉なんだ」と思い、繰り返すようになります。 こんなときは「そんなこと言われたらさみしいわ」と、さらっと受け止めながら、それはひどい言葉だということは伝え、「それじゃあこうしましょうね」と本題に入ってしっかり指導しましょう。子どもの攻撃には乗らないことです。 ・7~12歳への声かけ 学校から帰ってきたあと、「遊びに行くのは宿題を終わらせてから」と決めているご家庭もありますね。しかし、実際子どもは宿題をほったらかして遊びに行こうとします。 そこで「宿題やったの?」と聞いても「あとでやる。今はやりたくない」と言ったりします。親としては「宿題をやってから行く約束でしょ」と言いたくなりますが、子どもが「はい、わかりました」と言うはずがないですね。 そんなときは「そうなの、やりたくないのね。じゃあいつやるの?」と聞いてみましょう。さらりと流しつつ、やりたくないという感情ではなく、行動に焦点を当ててみてください。
子どもの将来について不安を抱いたとき
× この子が将来問題を起こしたらどうしよう 〇 問題が起こらないように対策しよう ・子育てにおいて心配事の97%は起こらない 子育てをしていると不安になることがあります。どんな子も、ずっといい子であるはずがありません。成長の過程で時にはいい子でもあり、時には悪い子でもありえるのです。 どんな親御さんでも「私の育て方がいけなかったのかしら」「このまま大きくなったら困らないかしら」などと考えてしまったことはあるのではないでしょうか? けれども、子どももひとりの人間ですから、たくさんのことを経験しながら試行錯誤して成長していくのは当然のこと。不安になったときこそ「どうしよう」から「こうしてみよう」へ意識を切り替えてみてください。 私たちは子育てをするなかで「今日はあまり食欲がなかったな」「明日の朝はちゃんと起きられるかな」「学校で友達と仲よくしているかな」と、小さな心配から大きな不安まで抱えてしまいます。今この瞬間だけでなく、過去を回想したり未来について思いをめぐらせたりすることも多くあります。 こうした状態を「マインド・ワンダリング(心の迷走)」と言います。なんと私たちは、生活時間の47%もの時間を、このマインド・ワンダリングに費やしているとも言われているのです。 ここでお伝えしたいのが、心配事の97%は実際には起こらないということです。シンシナティ大学のロバート・リーヒ博士による研究には、心配性の人が抱いた不安の85%は実際には起こらず、さらに残りの12%は対策をすることで回避ができるという内容があります。 つまり、97%はなんとかなるということですね。心配事があっても深く考え過ぎず、しっかりと対策をしたうえで前向きに捉えたいものです。繰り返しますが、不安に思うことの85%は起こりません。そしてあなたが本稿を読んでいる時点で、さらに12%のことも起こらないでしょう。